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Channel: 行政書士ふじまるの趣味のページ
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タツノコプロのアニメ

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 「科学忍者隊ガッチャマン」が映画化され、現在公開中らしいですね。
 プロモ映像で観た限りでは、昔のアニメ版とは随分違い、いかにも現代風なスタイルになっているんですけど、何か嫌よね、そういうのって。CG映像もうんざりだし。
 どうせリメイクするのなら昔のままのスタイルで、CGなんか使わずに作ってもらいたいと考えるのは、私だけでしょうか?
 それにさぁ、ガッチャマンってさぁ、ハリウッドでリメイクされるんじゃなかったの? その話はどうなったのよ? 消滅したの? ガッカリだわねぇ。
 
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 それはともかく、「ガッチャマン」公開記念として、今回は数あるタツノコプロのアニメ作品の中から、私のお気に入りの作品を、いくつかピックアップしたいと思います。
 
 タツノコプロというのは、マンガ家の吉田竜夫先生と久里一平先生兄弟が立ち上げた会社で、長年に渡り、モダンな画風の、質の高いアニメ作品を、私たちに提供してくれました。私は昔からタツノコアニメの大ファンです。
 
 タツノコプロのアニメ作品第1作号は「宇宙エース」(1965)でして、これは私が初めて観たタツノコ作品でもあります。
 多少肥満気味の丸々とした少年がシルバーリングなる光の輪に乗って宇宙を飛ぶシーンをよく憶えています。
 
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 「マッハGO GO GO」(1967)
 
 タツノコアニメを世界に知らしめた作品が、1967年放送の「マッハGO GO GO」。主人公・三船剛が、父の作ったレーシングカー・マッハ号に乗って、世界中のレースに参戦するというお話です。
 
 で、このマッハ号というのが、カッコいいんですわ。昭和40年代初めの日本で、よくこんな洗練されたスタイルの車を考えられたなと驚愕する、素晴らしいデザインです。ランボルギーニ並みのデザイン力ですね。
 私の時代は、このマッハ号と「スーパージェッター」に登場した流星号が、プラモデル《乗り物部門》におけるツートップ人気商品でした。
 
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 マッハ号というのは流線型のフォルムをしているのでサーキットレース用の車かと思いきや、参戦するのは専ら砂漠や草原を走るオフロードレースばかり。中にはインカ地底レース(!)なんてのもありましたものね。
 また車が、カッターだの、ベルトタイヤだの、オフロード用の装備を満載しているんですよね。何たって水中走行だって出来ちゃうんだから、すごいでしょう? 「007 私を愛したスパイ」(1977)のロータス・エスプリも真っ青ですよね。
 
 ギスモ号という、マッハ号から飛び出る伝書鳩みたいなロボットが、おしゃれで、可愛くて、私は大好きでした。
 
 本作はアメリカでも大人気で、2008年にはハリウッドで実写化されました(「スピード・レーサー」)。私は観ておりませんけど・・・観ようという気さえ起こりませんでした・・・あはは・・・
 
 
 「紅三四郎」(1969)
 
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 紅流柔術の達人・三四郎が、父の仇である片目の武芸者を追って、紅号なる赤いバイク(それにしてもこの時代の乗り物には~号という名前が多いのね)に乗って世界中を旅する無国籍アクションアニメです。
 
 この作品も大好きでした。私が大好きだっただけでなく、かのブルース・リーも好きだったとか。
 現在の総合格闘技のルーツはブルース・リーにあるというのが定説ですけど、もしかしたら本当のルーツは、この「紅三四郎」にあるのかもしれません。それくらい当時は、投げるだけでなく、パンチやキックも併用する、何でもありの紅流柔術は、斬新だったのです。
 グレイシー柔術がメジャーになる何十年も前の話ですもの、そりゃあ斬新ですわな。ブルース・リーも、このアニメから様々なヒントを掴んだのだと思います。
 
 戦う前に三四郎が、紅流のトレードマークである赤い柔道着を空中高く広げ、飛び上がりながらさっと袖を通し、一瞬で身にまとうのがお約束でしたが、いやー、カッコ良かった。憧れました。
 
 
 「宇宙の騎士 テッカマン」(1975)
 
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 悪党星団ワルダスターの侵略から地球を守るため、主人公の少年が、鉄仮面のお化けのような超人・テッカマンに変身して戦うというお話です。
 タツノコ作品の中ではあまり有名ではありませんが、私は大好きです。
 
 印象的なのはテッカマンへの変身シーン。
 ペガスというロボット内部のテックセットシステムというもので変身するのですけど、相当苦しいらしく、苦しむ主人公の全身にまず紐状の物質が巻きつくシーンには、毎回ぞっとしたものです。
 
 テッカマンは、両刃の剣のような武器で、襲いかかってくるワルダスターの小型宇宙船を、上も下も無い宇宙空間で次々とぶった斬って退治します。爽快です。
 
 水木一郎さんが歌う主題歌「テッカマンの歌」も大好きでした。今でもよく口ずさみます。名曲です。ぜひユーチューブで聴いてみてください。
 
 
 「科学忍者隊ガッチャマン」(1972)
 
 そして、再び冒頭に戻って、お馴染みガッチャマンですよ。そもそもガッチャマンとはいかなる意味なんでしょうね? 今だに私には分からないのですけど。
 
 この作品の前に吉田竜夫先生原作の「忍者部隊月光」という実写ドラマがあったんですよね。よく憶えていないのですけど、幼稚園生のころ観ていた記憶があります。ヘルメットをかぶった兵隊さんみたいな忍者が活躍するお話です。
 「忍者部隊月光」を発展させたのが「科学忍者隊ガッチャマン」なのでしょうね。
 
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 科学忍者隊は、ブーメランだのヨーヨーだのアメリカンクラッカーだの、子供のおもちゃを武器にしているところがステキでした。
 中でもジョーと竜が持っていたエアーガン(?)はカッコ良かったなぁ。ドリルにもなってさ。科学忍者隊の武器の中で最も憧れた武器でした。
 
 最終回には泣きましたね。
 
 自分の生まれた星が消滅したことを知ったギャラクターの総統Xは、地球の地下深くに分子爆弾を落とし、地球をブラックホール化する最終計画に着手する。
 病気で死期が近いことを悟ったコンドルのジョーは、その計画を阻止すべく、単身ヒマラヤのギャラクター基地へ侵入。善戦空しく囚われるものの、その前に投げた執念の羽根手裏剣が、爆弾を発射する機械の中へ入り込む。
 
 一方、ジョーを追ってヒマラヤにやってきた残りの科学忍者隊は、脱走したジョーの手引きにより、ギャラクター基地への進入路を発見する。
 息もたえだえのジョー。「ジョーを病院へ連れて行く」と言うみみずくの竜を制止して、リーダーである大鷲のケンは、全員でギャラクター基地への突入を命ずる。何としても今すぐに機械を止めなければ地球が消滅してしまうからである。ケンはジョーに自分の武器であるブーメラン(バードラン)を手渡し、涙を呑んで地下基地へと向かう。
 
 地下のギャラクター基地で「機械を止めろ」とベルク・カッツェを締め上げるケン。すると正面の扉が開いて、総裁Xが初めて科学忍者隊の前に姿を現す。そして科学忍者隊とベルク・カッツェに別れを告げ、宇宙へ去る。
 地球の支配者になることを約束されていたはずのベルク・カッツェは
 「そんな、総統、それでは約束が違う。こんな結果になるのなら、私は人間のままでいたかった。人間として生きたかった」
 と泣くものの後の祭り。総裁Xの乗ったロケットなのか、総裁Xそのものなのか分からない、謎の鉛筆型の物体は、宇宙の彼方へと消えてゆく。
 
 残った科学忍者隊は何とか機械を止めようと試みるものの、ひとつの回路を破壊しても別の回路が動くようになっていて、機械は止まらない。
 それを見てベルク・カッツェは
 「無駄だ。その機械は止まらない。私は総裁を信じて制御装置を付けなかったのだ。滅びよ、地球! 滅びよ、科学忍者隊!」
 そう叫び、狂乱した状態でマグマの中へ身を投げる。
 
 「よし、俺が機械の中へ入る。中から壊せば何とかなるだろう」
 そう言うケンを、白鳥のジュンが泣きながら引き止める。
 「やめて、ケン。機械の中に入っても歯車に潰されるだけだわ」
 「離せ、ジュン。俺たちは科学忍者隊だ。最後までやるんだ」
 「嫌よ、ケン。どうせ死ぬのなら、ここで一緒に死にましょう。私もう耐えられないの、あなたのお父さんやジョーみたいに一人っきりで死ぬのは」
 「ジュン・・・」
 ところが、ジョーが投げた羽根手裏剣が、機械の奥深くで歯車を狂わせ、奇跡的に機械が停止する。
 基地の外は大地震により荒地と化している。つまずいて転ぶ甚平。その足先にあったのは、地下基地への突入前にケンがジョーに手渡したブーメランだった。しかし、ジョーの姿はどこにも見当たらない・・・
 
 いやー、素晴らしい最終回でしたね。昔は子供向け番組でも、「宇宙戦艦ヤマト」とか「ウルトラセブン」とか「巨人の星」とか、心にジーンと来る忘れられない最終回が、たくさんありましたよね。
 
 ところで、今回の映画「ガッチャマン」では、日本テレビの朝の情報番組「ZIP!」内で流れていた「おはよう忍者隊ガッチャマン」が併映されるそうですね。この脱力系アニメも私は大好きです。映画の方にはまったく興味がありませんけど、こちらのアニメはちょっと観たいなぁ。あはは。
 
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 タツノコプロのアニメ作品については、「ヤッターマン」や「みなしごハッチ」や「ハクション大魔王」など他にも語りたい作品がたくさんありますので、いずれまた取り上げますね。
 よろしくです♪

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