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スター・ウォーズ アナザーエピソード1(その5)

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 勝手にシナリオ
 スター・ウォーズ アナザーエピソード1(その5)


 アナキンを押しのけるようにして窓から勢いよく顔を出すクワイ、ムンディ、タノ。
 パドメは自分のピチピチしたボディを惜しげもなく晒しながら
 
パドメ「どう? これでもまだわたしを子供扱いするつもり?」
 
 そう言ってセクシーに微笑む。
 アナキン、クワイ、ムンディ、タノは、ボーッとして今にも鼻血を出しそう。
 
パドメ「カイルもそこにいるんでしょう? みんな降りておいで。気分転換よ。一緒に水浴びしましょう」
 
 アナキン、クワイ、ムンディ、タノは、歓喜の雄叫びを上げながら次々と窓を飛び降りる。
 カイルも、しょうがないなあという表情で後に続く。
 城の前の海で水を掛け合ってはしゃぐ男女6人。小さな子供のように無邪気に遊ぶ。
(このシーンのBGMは、門あさ美の「ファッシネイション」)
 
 浜辺で一列の跳び箱になり、交代で他の体を飛んで遊ぶ6人(神代辰巳「恋人たちは濡れた」)。
 そうやって騒いでいる最中、アナキンとパドメは何度か目が合う。お互いを意識し始めている二人。それを敏感に感じ取るカイル。
 
 
 帝国軍本部の作戦指令室。
 ターキン総督と幕僚たち。
 
幕僚「予定通り共和国軍の艦隊が小惑星帯の目標地点に到達しました」
 
ターキン総督「ジェダイの姿が確認できるか?」
 
幕僚「いいえ。ジェダイの騎士たちは別の星域でモール卿率いるダークフォース隊が引き付けております」
 
ターキン総督「よし。小惑星の陰に隠れている自軍に連絡。共和国軍艦隊を一斉攻撃せよ」

 無数の小惑星が散らばる星域をのんびり航行中の共和国軍艦隊(小艦隊)。
 突然、小惑星の陰から、たくさんのTIEファイターが湧き出るように現れ、攻撃して来る。
 不意の攻撃に慌てる共和国軍艦隊。
 帝国軍のスターデストロイヤーも現れる。
 必死に応戦するものの、次々と共和国軍艦隊の船は宇宙のゴミと化してゆく。
 
 
 ジェダイ騎士団本部の剣術道場。
 オビワン指導の下、カイル、タノ、クワイ、ムンディ、アナキンが剣術の練習をしている。
 やがて試合形式の訓練が始まり(剣道やフェンシングのような防具をつける)、アナキンがタノ、クワイ、ムンディを次々と倒してゆく。
 
アナキン「どうした? おまえたち、だらしないぞ」
 
 そう言って得意気に笑うアナキン。
タノ、クワイ、ムンディは情けない表情。
最後はカイルが相手である。アナキンの目が獲物を狙う動物のようにギラリと光る。
 剣を構える二人。カイルは、いつもの通り、静かに落ち着いている。
 
オビワン「始め!」
 
 カイルとアナキンの練習用ライトセーバーが激しくぶつかり合う。
 強引に力で押してくるアナキンに対し、踊るようなステップでヒラヒラと身をかわしながら華麗に攻撃してくるカイル。
 なかなか決着がつかない。
 動きが止まり、ライトセーバーの押し合いになった時、汗だくになったアナキンが
 
アナキン「お坊ちゃまのくせに、なかなかやるな、カイル」
 
 そう言うと、こちらも汗だくのカイルは爽やかに微笑み(笑顔がチャーミング)、ライトセーバーを押し返して再び攻撃を始める。
 
オビワン「そこまで」
 
 結局、勝負は引き分けとなる。
 
 そこへ、パドメを先頭にして練習着姿(弓道や合気道をする時のような袴姿)の女子たちが入ってくる。
もちろん、R2D2もついて来る。
 
オビワン「剣の練習はこれまで。次は女子部の練習時間だ」
 
 パドメは親しげにカイルに近き、タオルを差し出す。
 
パドメ「お疲れさま、カイル」
 
カイル「ああ、ありがとう」
 
パドメ「練習とは言え、剣でカイルと互角に渡り合うなんて、アナキンもなかなかやるわね」
 
 そこへアナキンがニヤニヤしながら近づいて来る。
 
アナキン「どうだい? お嬢さま。見直しただろう、俺さまを」
 
パドメ「まだまだよ」
 
アナキン「何だと? 今の試合、俺の方が優勢だったんだぞ」
 
パドメ「カイルが勝っていたわ」
 
アナキン「どこが勝っていたんだよ?」
 
パドメ「わたしはカイルと幼い頃から一緒に練習してきたからよく分かるの。今のあなたの実力では、まだカイルには勝てないわよ」
 
カイル「どちらが勝ちでも負けでも良いじゃないか、パドメ」
 
パドメ「良くないわよ。本当の事を教えてあげないと、この人の為にならないもの」
 
アナキン「ふざけるなよ。おまえら二人して俺をバカにするつもりか?」
 
パドメ「バカにしているのではなくて真実を教えてあげているの。カイルは練習では、せいぜい八割の力しか出さないのよ。相手を怪我させないようにね」
 
アナキン「いい加減なこと言うな」
 
パドメ「そんなに言うのなら、わたしが実証してあげましょうか?」
 
カイル「よせよ、パドメ」
 
パドメ「ケノービ軍曹。今からアナキンと試合させてもらって良いかしら。この人の今後の成長のために」
 
 オビワンは、アナキンとパドメとカイルに目をやり、少し沈思したあと結論を出す。
 
オビワン「よろしい。特別に許可しましょう」
 
 オビワン、カイル、タノ、クワイ、ムンディ、女の子たち、R2D2が静かに見守る中、パドメは防具を付け、練習用ライトセーバーを構えてアナキンと向かい合う。
 アナキンは正眼の構え、パドメは逆手である(ヨーダと同じ座頭市スタイル)。
 
アナキン「女だからといって容赦はしないぞ」
 
 パドメはニヤリと笑う。
 
パドメ「上等よ」
 
オビワン「始め!」
 
 アナキンが「キエーッ」と叫びながら勢いよく打ちかかる。
 パドメは、体をクルクルと優雅に回転させながら素早くかわし、逆襲してくる。そのスピードに圧倒されるアナキン。
 打ち合いが終わり、回転が止まった時、パドメの持つ練習用ライトセーバーの刃先が、アナキンの首筋でピタリと静止している。
 愕然とするアナキン。
 
パドメ「分かった? あなたの剣は力に頼りすぎていて硬いのよ。もっと柔らかく、しなやかで、自在にならなくては。遊びが欠けているのよ、あなたの剣には」
 
 練習用ライトセーバーを収め、澄ました顔で離れていくパドメ。
 床に両手をつき、ガックリとうなだれるアナキン。

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