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スター・ウォーズ アナザーエピソード1(その3)

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勝手にシナリオ
スター・ウォーズ アナザーエピソード1(その3)


クワイ「カイルにはパドメがいるから、そんなところへは行けないんだよ。俺たちだけで行けば良いじゃないか」
 
アナキン「そうだな。善は急げだ。今すぐ出発するぞ」
 
 
 四人は訓練用の宇宙船に乗り込み、出発する。
 ハイパースペース航法により短時間でタトゥイーン星の手前に到着した訓練用宇宙船。
タトゥイーン星に近づいて行くと、地表を覆う砂漠の中に、まぶしく光る一角が目に入ってくる。そこへ向かってどんどん近づいていく訓練用宇宙船。
 
(宇宙船が近づくところから、BGMは山本リンダの「どうにもとまらない」)
 
光源の正体は、街全体に輝くイルミネーションであり、その上空には数多くの宇宙船が飛び交い、「ようこそ、ジャバガスへ」(もちろん宇宙語で)と書かれた看板を持った巨大なバニーガール姿の女性の映像が、空間に浮かび上がっている。
 
着地した訓練用宇宙船から降り立った四人は街の中心部へと向かう。
建ち並ぶホテル。巨大な噴水。様々な色で点滅するイルミネーション(ラスベガスのイメージ)。
ビルの大型スクリーンにチラリと映る山本リンダさんが歌う姿(宇宙山本リンダ)。
四人は物珍しそうに辺りをキョロキョロ見渡しながら進んでいく。
 
そんな見るからにお登りさんである四人の前に、待っていたかのようにバニー姿の可愛い女の子が、ちょうど四人現れる。バニー娘たちはウィンクして手招きしてくる。
鼻の下を伸ばしてぽーっとなる四人。
このシーンのBGMは、トレイシー・ローズの「I WANT YOU」
四人は誘われるままバニー娘についてゆく。その様子をこっそり監視している謎の男。
 
 
 ホテルの一室。
 大きなベッドに裸で横一列に寝て、シーツから顔だけ出している四人のバニー娘が、誘うような表情でこちらを見ている。
 ベッドの前におどおどと不安げな表情でつっ立っている四人の童貞。
(ここからのBGMは、ランナウェイズの「チェリー・ボンブ」)
 
 バニー娘の一人が手招きする。
 それを合図に一瞬で全裸になった四人は、奇声を上げながら狂ったようにベッドへ突進。
 バニー娘たちの歓声。男たちの雄叫び。
 くんずほぐれつ状態(ここら辺のイメージは、ジャッキー・チェン主演の「大福星」など)。
 翌朝。
気持ち良さそうに熟睡している四人。バニー娘たちは、いつの間にかいなくなっている。
 ベッドの脇に立った黒ずくめのマフィアのような男が四人を叩き起こし、彼らの鼻先に請求書を突きつける。
 
男「今すぐ金を払え」
 
 
 ジェダイ騎士団本部内にあるヨーダの執務室。
 ヨーダ。キラーレ総長。オビワン。その他の幹部が集まっている。
キラーレ総長(斬られ役ナンバー1の福本清三のイメージ)が、両手で持った一枚の紙を鬼の形相で睨み付けている。怒りで体が小刻みにわなわなと揺れている。
 
キラーレ総長「四名が遊興した料金として、一人当たり百万クレジット、合計四百万クレジットを請求する。支払いがなされるまで四名の身柄は当方で預かる、だと。何じゃ、これは?」
 
オビワン「タトゥイーン星のジャバ・ザ・ハットから届いた請求書です」
 
キラーレ総長「なにゆえ、あの者どもはタトゥイーン星へ行ったのだ?」
 
オビワン「申し訳ありません。昨夜、訓練用宇宙船を勝手に持ち出して行ったらしいのですが、目的は不純異性交遊です。ひとり残ったカイルからそう報告を受けております」
 
キラーレ総長「けしからん。こんなもの払う必要は無い。放っておけ」
 
オビワン「しかし、金を払わないとあの者たちは帰って来られませんし、殺されるおそれが大です」
 
キラーレ総長「自業自得だ。バカは死ねば良いのだ」
 
ヨーダ「まあまあ、総長、そう怒らんと、ここはわしに任せてくれんか」
 
キラーレ総長「どうなさるおつもりですか?」
 
ヨーダ「わしに考えがある」
 
 
 タトゥイーン星のカジノ。
 サイコロゲームでヨーダがひとりバカ勝ちしている。
サイコロはヨーダが賭けた通りの目を出す。ヨーダは「ほーっほっほ」と笑いながらゲームを楽しんでいる。その周りを見物客たちが囲む。
 カジノのスタッフは怪しみ始める。チーフが部下に指示する。
 
チーフ「明らかにおかしいな、あの客。ジャバ様へ連絡しろ」
 
 ジャバのいる薄暗い地下空間へ連れて行かれるヨーダ。
 正面にジャバ・ザ・ハットと周りのモンスター達。
セクシーな女モンスターがジャバの持つ陶器のジョッキーに酒を注ぐ。
生きたカエルを肴に酒を飲むジャバ(ここら辺の設定は「エピソード6」と同じ)。
 
ジャバ「フォースだな?」
 
 ヨーダはニコニコしているばかり。

ジャバ「貴様は何者だ? 何の目的でここへ来た?」
 
ヨーダ「四人の人質を返してもらおうと思いましてな」
 
ジャバ「やはりジェダイか」
 
ヨーダ「四人はどこにおりますかな?」
 
ジャバ「あそこだ」
 
 ジャバが見上げた壁の上に四人は鎖で貼り付けられている。
 四人のすぐ横には大きな檻があって、中にいる鉄格子を両手で掴んだ巨人(顔はオオカミみたいで一つ目)が鉄格子の間から何とか顔を出し、四人を食べようと狙っている。長く伸びる舌。巨人の咆哮に怯え、「キャー」とか「助けて」とわめく四人。
 
ジャバ「返して欲しければ金を払え」
 
ヨーダ「さっきサイコロで勝った金を身代金の支払いに充てさせて頂きます」
 
ジャバ「ふざけるな。おまえの勝ちなど認められん」
 
ヨーダ「そのように理不尽な事を申されますと、こちらは力づくで奪い返すことになりますが、それでよろしいですか?」
 
ジャバ「バカめ。殺してやるわ」

 ヨーダの周りをゴリラのようなモンスターたちが取り囲む(黒澤明「用心棒」のイメージ。正面からのショットと左横からショットを交互に繰り返す)。
モンスターの一匹が斧でヨーダに斬りつけようとした瞬間、ヨーダは手にもっていた杖を抜き(抜き身はライトセーバーのレーザー刃になっている)、あっという間に数匹のモンスターを叩き斬る(勝新太郎が演じた座頭市のイメージ)。
驚いて目を見開くジャバ。
ヨーダがゆっくりとレーザー刃を杖に収めたところで(ブーンブーン、ヒュー、カチッという音で収まる)、周りのモンスターたちは血を噴き出しながらバラバラに崩れ落ちる。
バラバラになったモンスターの死体の真ん中に立つヨーダ。その圧倒的な威圧感。辺りはシーンと静まり返る。
右の少し離れた場所にいたジャバの手下が銃を向けようとしたところ、ヨーダはさっと杖を抜き、横に構える。レーザー刃がシュッと伸びて手下の頭を貫く(ヨーダの杖に仕込まれたライトセーバーは自在に伸び縮みする)。
手下は全身をガクガクと震わせながら崩れ落ちて絶命。
そのままヨーダが、伸びたレーザー刃を右から左にサッと払うと、その円周内にいたジャバの手下三、四人の体がまっ二つになる。もちろん全員が血を噴き出して絶命。
ジャバが慌てて号令をかける(映画「燃えよドラゴン」のハンのイメージ)。
 
ジャバ「殺せ! 殺すんだ!」
 
 マシンガンが火を噴く。その弾道をすり抜けてあっという間に接近したヨーダは撃手を斬り、その周りにいた数名も斬り倒す。
 続いて四方の天井の角からコウモリ型のモンスターが次々と急降下して襲ってくるが、ヨーダはゴロゴロと寝転んで敵の攻撃をかわしながら、そのすべてをバッサバッサと斬り捨てる。大根のように斬り落とされる手や足や翼(若山富三郎主演「子連れ狼」のイメージ)。
 
ジャバ「ウルグを出せ!」
 
 ジャバの命令により檻の扉が開き、一つ目の巨人が出てくる。それを無表情に見上げるヨーダ。
巨人は猛然とヨーダに噛みついて来る。地面にドーンとぶつかる巨人の下顎。轟音そして激しい振動と共に土ぼこりが舞い上がる。
しかしながら、ヨーダはいない。巨人が顔を上げてキョロキョロと辺りを探していると、ヨーダが上空からゆっくりと降りて来る。巨人の顔の正面まで降りたところで、ヨーダはレーザー刃を一閃させ、巨人の鼻先をポンと蹴って下に降りる。
何が起きたか分からなくて戸惑っている巨人の顔面がブロック状に分かれたかと思うと(「北斗の拳」に登場した南斗水鳥拳のイメージ)、次に首が斬れて胴体から離れる。血だらけの塊になって崩れ落ちる巨人の頭部と倒れてくる体。倒れた胴体の首からは大量の血液が放出され、それが濁流のようにジャバのいる場所へと殺到する。
狼狽するジャバ。血の波はジャバのいるステージのすぐ下へざっぶーんと押し寄せる。
ジャバの目の前に、空中をゆっくりと降りてくるヨーダ。
ヨーダが杖を構え、再びレーザー刃を一閃させると、目の前のローソクが二つに割れ、飛んでいた蝶が二つに分かれ、ジャバが手に持つ陶器のジョッキーが半分になり、果物やカエルを入れた皿が置かれているテーブルが真ん中からガタンと割れる。
恐怖に怯えるジャバ。
にっこりと微笑むヨーダ。
 
ヨーダ「では、四人を引き取って行きますよ。異存ありませぬな?」
 
 顔をひきつらせたままジャバは黙って頷く。

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