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感動の最終回その3「巨人の星」

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 ネパールの大地震。恐ろしいですね。世界文化遺産の建造物もたくさん壊れたとか。地殻が動いているのでしょうか? もしかして、また日本にも大地震が? こわ!

 末期がんであることを告白した俳優の今井雅之さん。すっかり痩せちゃいましたね。ちょっと前までは油ギッシュな風貌でしたのに。
 今井さんと私は同世代ですけど、若いころ今井さんをテレビ等で観た記憶が無く、私が今井さんの存在を意識するようになったのは、ここ数年の話です。昔からテレビや映画に出演なさっていたのでしょうか? 私の記憶には無いのですけど・・・
 いずれにせよ、完治なさるのを祈るばかりです。

 英国キャサリン妃が女の子をご出産。おめでとうございます。

 さて、ゴールデンウイークですね。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? 私は愛猫ミーちゃんの看病(お陰様でだいぶ良くなりました♪)の他は、特に何もありませんけど。うるうる。
 こういう時にはブログでも書こうかな・・・というわけで、「感動の最終回シリーズ」第3弾、今回は「巨人の星」です。

 前回の話の繰り返しになりますけど、私が幼稚園や小学校低学年の時には、ウルトラマンやウルトラセブンという最高レベルの子供番組が放送されており、私どもはリアルタイムでそれらを観ながら育ちました。考えてみれば、これはたいへん贅沢で幸福な事でした。

 アニメだって、小さい頃は「レインボー戦隊ロビン」だとか

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 「宇宙少年ソラン」だとか

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 「W3(ワンダースリー)」

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 といった素朴な作品ばかりだったのが、それから十年もしないうちに「ルパン三世」や「宇宙戦艦ヤマト」のようなハイレベルの作品に変わったわけですからね。その変遷を目の当たりにしたわけですからね。
 その点は今の子供たちよりも恵まれていたと思います。

 本日とり上げる「巨人の星」は、まさにそのような日本製アニメ高度成長期の真っ只中で放送されたアニメでした。最初の頃は素朴なタッチだった動画が、後半になると見る見るリアルな劇画調タッチに変わりましたものね。3年間の放送の間に進化した「巨人の星」は、そのまま日本製アニメの歴史と言っても良いでしょう。

 「巨人の星」の原作者は、梶原一騎
 以前にも当ブログの記事に書きました通り、私は梶原一騎原作のスポ根劇画を読んで大きくなった世代です。その影響は圧倒的で、今でも私は特訓や必殺技という言葉を聞くとワクワク心が踊るほどです(苦笑)。

 梶原作品では「タイガーマスク」も好きでした。

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 孤児院「ちびっこハウス」で育った戦争孤児(なのか?)伊達直人は、
「俺は強くなってみんなを見返してやるんだ」
 そう言って孤児院を脱走。行方不明になる。
 10年ぶりに「ちびっこハウス」に現れた直人は、カッコいいスポーツカーを乗り回す、中国富裕層のバカ息子たちみたいな羽振りの良い金持ちの青年に変貌している。そして、直人の幼馴染で、現在は親から受け継いだ「ちびっこハウス」を経営している若月兄妹を援助し、また施設の孤児たちに何かとプレゼントを与える(ランドセルだけじゃなく)。
 そんな伊達直人の正体は、アルプス山中にある謎の悪役レスラー養成組織「虎の穴」出身の悪役レスラー、タイガーマスクだったのである。行方不明だった10年間、直人は「虎の穴」の死の特訓に耐えていたのだ。

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 「虎の穴」というネーミングは、《プロレスの神様》カール・ゴッチや《人間風車》ビル・ロビンソンが在籍した「ビリー・ライレージム」のニックネーム「蛇の穴」をヒントにして付けられたそうです。

 また、直人のことを密かに愛する若月ルリ子お姉さんが素敵でした。いつも地味なカーディガンを着ていてさ。
 優しくて、控え目で、聡明で、美しくて・・・男にとって理想の女性ですね、ルリ子さんは。

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 悪役レスラーだったタイガーマスクですが、ジャイアント馬場やアントニオ猪木との出会いによって正統派プロレスの素晴らしさに目覚め(?)、「虎の穴」との決別を宣言する。
 そんな《裏切者》タイガーマスクに対し、「虎の穴」は次々と刺客の悪役レスラーを送り込んでくる・・・

 「タイガーマスク」に登場する悪役レスラーの中では、「覆面リーグ戦」に登場した《ミスターNO》や(チ○コじゃありませんからね、念のためw)、

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 《ゴールデンマスク》が好きでした。

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 また、悪役ではないのですが、《カミカゼ》という和風レスラーもカッコ良かったです。

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 そんな「タイガーマスク」の最終回が壮絶だったんですわ。
 配下の悪役レスラーが全員倒されると、遂に「虎の穴」のボスが姿を現す。その名もタイガー・ザ・グレート(ネーミング良し!)。
 タイガー・ザ・グレートは、反則技のオンパレードでタイガーマスクを苦しめ、

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 遂にはタイガーマスクのマスクを剥ぎ取ってしまう。

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 観客の面前で素顔を晒されたタイガーマスク。テレビで試合を観ていた「ちびっこハウス」の孤児たちは、タイガーマスクの正体が伊達直人だったことに驚く(それ以前にがっちりした体つきを見て気づかないか、普通)。
 ところが、ここから伊達直人の逆襲が始まる。
「虎の穴からもらったものを、全部きさまにたたき返してやる!」
 とばかりに凄まじい反則技でタイガー・ザ・グレートを半殺し(全殺し?)にした直人は、ひとり旅へ出て二度と「ちびっこハウス」の子供たちやルリ子の前には姿を現さなかった・・・
 いやー、強烈な最終回でした。

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 当ブログの記事「刑事くん」でご紹介した梶原一騎原作のテレビドラマ「柔道一直線」の後に「ガッツジュン」というスポ根野球ドラマが放送されましたけど、これはどういう内容だったのでしょうね? ちっとも面白くなかったという記憶しかありませんけど・・・レインボーボールとかいう魔球を投げておりましたけど・・・でも、ちょっと懐かしいんですけど・・・

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 「ガッツジュン」の原作者は、当ブログの記事「女の子のためのスポ根ドラマ」でご紹介した「サインはV」の原作者でもある神保史郎氏。
 最終回じゃないですけど、「サインはV」で范文雀さん演じるジュン・サンダースが死ぬシーンには泣きましたね、X攻撃のジュンが大好きでしたので。

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 梶原一騎は「巨人の星」以外にも野球マンガの原作を書いておりまして、それが「侍ジャイアンツ」です。
 しかしながら、アニメ化された「侍ジャイアンツ」は、絵が「ルパン三世」そのままでしたので(作画監督が大塚康生さんですからね)、私はいまいち入り込めませんでした。
 やはりスポ根ものは絵に重みがないとね。大塚さんは素晴らしいアニメーターですけど、彼の絵はスポ根向きではありませんわな。

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 で、ようやく本題の「巨人の星」です(フヒー、疲れるわぁw)。

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 かって巨人軍の三塁手だった星一徹は、戦争で受けた傷のせいでボールを遠くへ(もしくは速く?)投げられなくなった。
 その欠点をカバーするために一徹が編みだしたのが魔送球。すなわち走者めがけてボールを投げ、走者がボールにビビッて立ち止まっている隙に、ボールが大きくカーブを描いて一塁手のミットの中へ収まるという送球である(でも、そんなふうにかえって距離が延びる球が投げられるのなら、普通に投げても届くだろうし、その方が早いんじゃないの?)。
 ところが、同僚の川上哲治に
「君が投げているのはビンボール(危険球)だ」
 と指摘され、自分は名門・巨人軍の一員にはふさわしくないと悟った一徹は黙って球団を去る。

 その約10年後、一徹は大酒飲みの日雇い人夫となっていた・・・

 先の魔送球の話もそうですけど、この「巨人の星」はストーリー的に破綻している部分が非常に多いです。
 いくら野球選手の道を閉ざされてヤケになったとはいえ、せっかく恵まれた肉体と明晰な頭脳があるのですから、家族の為にもう少しましな仕事は見つけられなかったのでしょうか? 

 ただ、一徹は自分が果たせなかった夢を、息子の飛雄馬(英語のヒューマンから考えだされた名前)に託すべく、小さい頃から飛雄馬に野球の英才教育を施していた。すなわち飛雄馬に自分が発明した《大リーグボール養成ギブス》をはめ、将来は巨人軍のピッチャーにしようと考えていたのである。
 ちなみに大リーグというのは、現在で言うメジャーリーグのことです。
 それにしても、一徹は《幻の名三塁手》だったわけでしょう? それなら飛雄馬を長嶋選手のような三塁手にしようと考えるのが普通じゃないの? それがなぜピッチャーなのよ?
 また、エキスパンダーみたいな《大リーグボール養成ギブス》は、体に装着すると皮膚や体毛を噛んで痛いわよ。

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 そんな飛雄馬に生涯の友が出来る。それが高校柔道王だった伴宙太。
 伴は柔道を捨て、星と共に野球の世界へ進むことを決めるのですが、柔道の世界に留まってオリンピックの金メダルを目指した方が良かったんじゃありません? その方がぜったい本人のためだと思いますけど。

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 また、飛雄馬の宿命のライバル、花形満が登場します。
 花形は高校3年生のとき甲子園で1年生エースの飛雄馬と対決しますので、飛雄馬より2つ年上。したがって、小学生の飛雄馬と初対面した時の花形は、せいぜいが中学生のはず。それなのにスポーツカーを乗り回すって、どゆこと? 昔は中学生でも自動車免許が取得できたのでしょうか?

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 花形がプロ野球選手になった時、実家の花形モータースから《ミツル花形2000》なるスポーツカーが発売されるのですけど、

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 これは映画「007は二度死ぬ」(1967)でボンドカーとなったトヨタ2000GTをイメージしたのでしょうね、おそらく。
 カッコ良いわぁ、2000GT。一度でいいから乗ってみたいです。

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 飛雄馬のライバルとしてはもう一人、苦労人の左門豊作がおります。なぜか彼の弟妹たちは、いつまでも小さいままなのよねw

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 それから、登場人物では、この人を忘れるわけにはまいりません。飛雄馬の姉、明子お姉さんです。

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 飛雄馬の母親代わりとして献身的に家事をおこなう明子お姉さんですけど、学校へは行かなくてよいのでしょうか? 一度も制服姿を拝見した記憶が無いのですけど。中学までは行ったとしても、高校へは絶対に行っておりませんよね。すると中学卒業後は進学せずに家事手伝い&ガソリンスタンドのアルバイトなの?
 一徹父ちゃん、少しは明子お姉ちゃんの心配もしなよ!
 とは言うものの、明子お姉さんは花形と伴の両方から求愛され、最終的には花形財閥へ嫁入りする(伴は選ばなかったのね、やはりw)という究極の玉の輿に乗るわけですから、結果オーライなんですかね、一徹さん。

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 高校を1年で退学(しかも暴力事件で!)して巨人に入団した飛雄馬にピッチャーとして致命的な弱点が見つかる。球質が軽いというのである。
 この球質が軽いという概念が未だに私は理解できません(そんなバカな話があるかい!)。

 しかしながら飛雄馬は、球質が軽いという弱点を逆手にとり、構えている打者のバットにボールを命中させ、ゴロに打ち取る大リーグボール1号を完成させる。
 大リーグボール1号に対するライバルたちの挑戦が始まる。
「バットに向かってボールが飛んで来るのなら、そこを打ち返せばいい」
 単純にそう考えた花形は鉄バットで鉄球を打つ特訓で体を鍛え、飛雄馬に挑戦する。

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 この花形の大リーグボール1号打倒シーンはものすごい迫力でして、日本アニメ史に残る屈指の名場面となっております。

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 みごと花形は大リーグボール1号をレフトスタンドへ叩き込みますが、無理な姿勢からの強烈なスイングは花形の体の筋肉をズタズタに切断し、哀れ花形は死にかけ、病院で長期の入院を余儀なくされます。

 ところで、大リーグボール1号を投げていた頃、飛雄馬にも初恋の季節がやって来ます。
 まず一人目はアイドルグループ「オーロラ三人娘」の橘ルミ。
 オーロラ三人娘が歌う

   アイラビュー アイラビュー フォレバーモー
   アイラビュー アイラビュー フォレバーモー
   愛しすぎたから怖い
   別れが怖い

 という曲が耳から離れません。この元歌はザ・ゴールデン・カップスの「クールな恋」(作詞・松島由佳、作曲・村井邦彦)という曲だそうです。隠れた名曲ですね、これは。

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 しかしながら、飛雄馬の恋人と言えばこの人。宮崎キャンプで出会った看護師・日高美奈ちゃんです。

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 美奈ちゃんが日南海岸で「わたしの耳は貝の殻」とジャン・コクトーの詩を朗読するシーンは素敵です。

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 ところが、実は美奈ちゃんは骨肉腫で余命いくばくも無い体だったのです。
 平凡な女子高校生だった時、病院で自分の命があとわずかと知った美奈ちゃんは、親や友人を捨てて家を飛び出し、たまたまたどり着いた山奥の診療所で無資格の看護師として働いているというわけですけど、あまりにも無理がありませんか、この設定。彼女にとって両親や親戚や友人は何だったのでしょうか?
 美奈ちゃんの死後、飛雄馬は
「僕の青春を美奈さんに捧げる。もう二度と恋なんかしない」
 と槇原敬之さんとは反対の事を誓います。

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 飛雄馬が恋に現を抜かしている間、中日のコーチとなった一徹は、アメリカから大リーガーのアームストロング・オズマを呼び寄せ、大リーグボール1号打倒の為の特訓をします。
 このオズマさん、普通に考えればアームストロングが名前でオズマが苗字でしょう? でも、誰が呼ぶ時も「オズマ」。お母さんまで「オズマ、帰って来ておくれ!」と叫ぶのですけど、自分の息子を苗字で呼ぶ親がいるでしょうか?
 それはともかく一徹の特訓によりオズマは奇跡のスピードスイング《見えないスイング》を手に入れる。
 昔、近鉄にいたブライアント選手のスイングが速くて見えませんでしたけど、あんなものなんでしょうかね、これは?

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 見えないスイングに敗れた大リーグボール1号。
 潔癖症の飛雄馬は、ただ一度、たった一人の打者に打たれただけで
「大リーグボール1号はもうダメだ」
 と見切りをつける(なぜに?)
 そして新たに生み出した魔球が、大リーグボール2号「消える魔球」。これで再びオズマと対戦する。このシーンが大好きです、私は。

 飛雄馬 「ふふ。さすがにバカじゃない。すでに何かを予想しているな、黒い悪魔よ」
(飛雄馬、不敵に笑う)
 飛雄馬 「だが、俺は、その予想の、おそらく上を行く」
(飛雄馬、ゆっくりと投球モーションに入る)
 飛雄馬 「勝負!」
(飛雄馬、投げる)
 一徹   「この父に、この敵に見せてみい、おまえの魔球とやらを」
 伴    「星!」
 川上監督「奇跡が走る、今こそ」
 と、ここでやっとオズマの前まで来たボールが消えるのですけど、ボールを投げてから打者のところへ届くまでの時間が長いのが「巨人の星」です(苦笑)。
 結果、見えないスイングは消える魔球に敗れるのですけど、「ホームプレート上にボールが現れたところを見えないスイングで打てばいいじゃないのよ」と考えるのは私だけでしょうか?

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 大リーグボール2号も結局は花形に打たれ、自暴自棄になった飛雄馬は未成年者のくせに酒場へ行き、そこでスケバンのお京さんと知り合いになる。
 このお京さんに左門が惚れて・・・という厄介な展開になるのですけど(後に二人は結婚)、それはさておきお京さんが投げる林檎を見てピンと閃いた飛雄馬は、竹林の中で一晩(!)特訓して、アンダースローの大リーグボール3号を完成させる。
 これは打者の手前でふわふわ浮いた状態になるボールが、猛スイングが巻き起こす風でバットを避けるという、現在で考えればナックルボールに近いような魔球です(ナックルボールはバットを避けるわけではありませんけど)。

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 ただし、この大リーグボール3号は指を動かす筋肉に大きな負担をかけるので、長く投げていると腕の筋肉がボロボロになり、最後には切断してしまう。飛雄馬はそれを承知で大リーグボール3号を投げ続け、一徹がコーチする中日戦で完全試合を達成することで、一徹との親子対決に終止符を打とうと考える。

 さあ、いよいよ最終回です。

 一徹は飛雄馬の完全試合を阻止すべく伴に(風力を生じるスイング力を削ぐため)長時間の逆立ちと素振りをさせ、フラフラの状態にした上で、9回裏の最後の打者としてバッターボックスへ送り込む。
 何と最後は、父のみならず、親友との対決になるのである(言い忘れておりましたけど、伴は巨人から中日へトレードされていたのです)。

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 フルカウントからの最後の1球。

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「おれは勝つ!」
 そう叫んで投げた瞬間、遂に飛雄馬の左手の筋肉が音をたてて切断する。悲鳴を上げる飛雄馬。

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 新聞のテレビ欄の横に(今は下か?)、その日の目玉番組が写真付きで紹介されているじゃないですか。当時はそこにアニメ番組が載るなどということはまずあり得なかったのですけど、「巨人の星」の最終回の日には載りましたからね、下の飛雄馬が左腕を天に向かって高く突き上げている写真が。それが私にはとても印象的でした。

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 ボールはど真ん中。力の入らない腕で伴が打ったボールは左中間を超える。普通なら二塁打級の当たり。誰もが飛雄馬の完全試合達成ならずと思う。ところが、体力を消耗しきっていた伴は一塁へ走れない。伴がもたついている間にボールが戻ってくる。ようやく一塁に辿り着いた伴。しかし、その一瞬前にボールは一塁手のミットに収まっていた・・・
 完全試合達成!
 沸き立つ球場内。
 その喧噪の中、飛雄馬はグランド上に倒れる。
 そこへ一徹がやって来て、静かにこう言う
「飛雄馬よ、よくやった。おまえは命がけのこの戦いに勝ち抜き、完全にわしを乗り越えた。これがその記念のボールだ。これでわしら親子の勝負はすべて終わった」
 一徹を見つめ(この時の飛雄馬の顔が泣ける!)
「父ちゃん・・・」
 と涙する飛雄馬。一徹の目からも涙が流れ落ちる。

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「そう呼ばれるのも何年ぶりか・・・許せ飛雄馬。わしはおまえに世間並みの親らしい事は何ひとつしてやれなかった。せめて、せめてもの罪滅ぼしじゃ。今日はわしがわしの背でおまえを運んでやる。昔、赤ん坊の時におまえをこの背でおぶった様にな」
 飛雄馬は一徹におぶられて球場を去る。

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 観客たちの拍手。
 そして流れる「ゆけゆけ飛雄馬」(作詞・東京ムービー企画部、作曲・渡辺岳夫、唄・アンサンブル・ボッカ)。

   思い込んだら試練の道を
   行くが男のど根性
   真っ赤に燃える王者のしるし
   巨人の星をつかむまで
   血の汗流せ 涙を拭くな
   ゆけゆけ飛雄馬
   どんとゆけ

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 何回観ても涙が溢れる素晴らしい最終回でした。
 大好きです、「巨人の星」。

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