ゴールデンウイーク後半は天候に恵まれているようで、こちら群馬もいい天気、気持ちいい初夏です。
さて、前回、懐かしい特撮ヒーローのテーマソングをご紹介いたしましたところ、ついでにアニメのお話もしたくなりました。アニメソングについては、以前、「大好きなアニメソング」という記事を「その4」まで書き、一応そこでおしまいという事になっておりますけど、明日はこどもの日ですし、この際ですから大好きなアニメソングをぜんぶ吐き出しちゃおうと思います。
古い話ばかりで恐縮ですが、興味のある方はぜひユーチューブ等で探して聴いてみてください。いい曲ばかりですよ。
☆ 狼少年ケン
「鉄腕アトム」の次に古いテレビアニメです。アフリカのジャングルで狼に育てられた少年ケンが、様々な猛獣や土人(現在この言葉は放送禁止用語なんですよね)、密猟者たちと戦う、いわばターザンみたいなお話です。
作・演出は天才アニメーターと称された月岡貞夫氏。
私にはとても懐かしい、そして愛着を感じる作品なのですけど、ただひとつだけ昔から疑問に思っていることがあります。
アフリカに狼っていましたっけ?
豹やライオンなら分かりますけど、アフリカで狼ってあんまりイメージないですよね? どちらかと言えば狼は寒い地方に生息しているんじゃないでしょうか? ま、子供向けのアニメですから、そこらへんの設定は適当でいいのでしょうけど・・・
作詞・月岡貞夫、作曲・小林亜星、唄・西六郷少年少女合唱団によるテーマソングは、近年もどこかのCMで使われていた名曲です。
ワーオ ワーオ ワオー
ボバンババンボンビンボバンバブア ボバンババンボンビンバボン
いつもおいらは泣かない どこまで燃える命
ガッチリ掴むぜ太陽 嵐はまた来る
歌えよ、ケン! 叫べよ、ケン! 太陽に届くまで
泳げよ、ケン! ジャンプだ、ケン! 走れ、狼少年ケン!
☆ 風のフジ丸
これまた古く、私が物心ついたころ放送されていた、白土三平先生原作の忍者アニメです。番組の最後には変なジジイによる忍術解説のコーナーもありました。
また、遡れば、この番組が「ふじまる」という私のハンドルネームの由来に・・・なるんでしょうね・・・やっぱり・・・
作詞・小川敬一、作曲・服部公一、唄・鹿内たかしと西六郷少年少女合唱団によるテーマソングは、今でも全部そらで歌えるくらい私の体に染みついています。
時は戦国 嵐の時代 でっかい心で生きようぜ
風吹きまくれ 吹き荒れろ
微塵隠れだ 火炎の術だ 悪い奴らをやっつけろ
フジ丸 フジ丸 風のフジ丸 少年忍者
☆ 忍風カムイ外伝
白土先生の作品では、このあと「サスケ」がアニメ化されて、もちろん「サスケ」も大好きだったんですけど、その次に登場した「忍風カムイ外伝」の方に、私はグッと心を惹きつけられました。だって、こちらの方が渋くて大人って素敵だったんですもの。
《変移抜刀霞(かすみ)斬り》、《飯綱(いづな)落とし》というカムイの決め技にシビれましたねぇ。
「五つ」という回が封印作品となっているそうです。《名張の五つ》と呼ばれる忍者が登場するのですが、彼は腕が3本ある奇形者であり、その隠れた3本目の腕によって数々の危機を脱してきたという物語です。
なぜ現在では奇形の人間が出てくるとテレビ放映できないのか、私には理解不可能なんですけど。別に奇形の人々を蔑視するつもりは無いのにね。豊臣秀吉の指が6本あったのは有名な事実ですけど、映画やテレビドラマでそれが描かれる事はまずありません。
この番組の後番組が「サザエさん」です。ですから私はカムイに続きサザエさんも第1回目から観ております。あはは(我ながら古いなぁ・・・)。
2009年に公開された松山ケンイチさんと小雪さんが主演した実写版映画は、たしかテレビでチラリと観ましたけど、論外でしたね。
本作のテーマソング「忍びのテーマ」(作詞・李春子、作曲・大本恭敬)は、水島弘さんの魅惑的な低音ボイスがたまりません。
忍びが通るけもの道
風がカムイの影を斬る
ひとり ひとり カムイ
ひとり ひとり カムイ
風の中を抜けてゆく
☆ 遊星少年パピィ
「鉄人28号」の次にグリコ劇場で放映されたアニメが本作です。宇宙の彼方からやって来た少年パピィが悪い奴らをやっつけます。この次のグリコ劇場アニメ「遊星仮面」や他局のアニメ「宇宙少年ソラン」も似たような設定でした。
当時、パピィガムの抽選で当たった黄色いパピィ・ペンダント(メタライザー)を持っていました。ああいう物もいま残っていれば高い値がつくんでしょうね。かくいう私もまた欲しいですもんね。あはは(汗)・・・
作詞作曲・三木鶏郎、唄・デューク・エイセスによるテーマソングもよく歌っておりました。
ピィーッ パピィーッ ピピピピピ パピィーッ
どんな敵が出てきても
ガーンと当たればへっちゃらさ
ピーパピィと高く飛べ
ピーパピィと追い詰めろ
遊星少年パピィ 遊星少年パピィ
☆ 戦え! オスパー
内容はよく憶えておりませんが、太平洋に沈んだとされる謎のムー大陸からやって来た超能力少年オスパーが、とにかく悪い奴らをやっつける物語です。
ちなみに、ムー大陸と同じく海に沈んだとされるアトランティス大陸は、ギリシャの哲学者プラトンの著作に登場する大陸ですけど、ムー大陸という概念が提唱されたのは何と1930年代になってから。しかも、その存在を主張したのは、アメリカのインチキ小説家ジェームズ・チャーチワードという人。
そういうわけで、ムー大陸なんていうのは昔から言い伝えられている大陸ではないし、つい最近うさん臭い作家がでっちあげた作り話ですので、あまり鵜呑みにしないようにお願いしますね。
テーマソングを作詞したのは、かの寺山修司ですけど(作曲・富田勲、唄・山田太郎)、時代を感じさせる古臭さとなっております。当時としても群を抜いたダサさでした(笑)。
大きな声で呼んでごらん
オスパーの名前を呼んでごらん
闇夜に光る星よりも
地上を明るく照らす者
その名はほーら
オスパー オスパー オスパー オスパー
ボクらの味方
オスパー オスパー オオオオ オオオオ
ボクらの味方
☆ 冒険ガボテン島
無人島に漂流した少年少女が力を合わせて生きていくというジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」みたいなお話です。
作詞・吉永淳一、作曲・山下毅雄、唄・ボーカル・ショップと出演者一同は、元気が出る名曲です。
ガボテン ガボテン ガボテン
胸張ってドカンといこう
ガボテン ガボテン ガボテン ガガガガガ
けどちょっぴり思いだしちゃう故郷のことを
ケロロ ケロロロロ ケロ
ケロロ ケロロロロ ケロ
☆ キングコング
日米合作のアニメ。同時期に作られた実写映画「キングコングの逆襲」(1967)に登場したドクター・フーとメカニコング(ロボットコング)も登場します。
ただ子供向けアニメのため、キングコングの相手役が映画のような金髪美女ではなく、ボビーという少年になっておりました。
同じ番組内で放送されていた「001/7 親指トム」というアニメも好きでした。
作詞作曲・小林亜星、唄・藤田淑子とハニーナイツによるテーマソングは楽しい名曲です。
ウッホウホウホウッホッホ ウッホウホウホウッホッホ
大きな山を一跨ぎ キングコングがやって来る
怖くなんかないんだよ キングコングは友達さ
火山も地震も恐竜もキングコングにゃ敵わない
戦えキングコング ぼくらの王者
☆ 黄金バット
ロン・チェイニー主演の名作怪奇映画「オペラ座の怪人」(1925)の中に登場するドクロの仮装にヒントを得て考え出されたのであろう紙芝居から生まれたヒーロー、黄金バット。それが1966年に実写映画化され、翌年アニメ化されました。
アニメを担当したのは「妖怪人間ベム」と同じスタッフ(たぶん韓国の会社)でしょうね、絵のタッチが同じですものね。
当時、私はガムの抽選で当たった黄金バットの黒いマントを持っておりました(たしか紙製)。
テーマソング(作詞・第一動画、作曲・田中正史、唄・ボーカル・ショップ)は実写映画で使われた曲の流用です。
どこ どこ どこから来るのか 黄金バット
輝くドクロは正義の味方
ヒューッと風斬るシルバーバトン
宇宙の怪物やっつけろ
どこ どこ どこから来るのか 黄金バット
コウモリだけが知っている
☆ 未来から来た少年 スーパージェッター
私が幼いころ最も夢中になったアニメが、スーパージェッターです。この前に放送されていた「8マン」も好きでしたけど、やはり何と言ってもジェッターですよ。
可愛くてカッコいい流星号、敵を痺れさせるパラライザー、反重力ベルト、そして辺りの時間を30秒だけ止められるタイムストッパー(時間が止まるシーンでは画面がネガフィルム状になる)・・・と子供心をワクワクさせるアイテムが満載でしたもの。
また、ジェッターのヘルメットには赤外線透視ゴーグルが付いているのですけど、お祭りの屋台で売っていたジェッターのお面にもそれが付いていて、その付加価値のせいでジェッターのお面がいちばん人気がありました。
ジェッターが歩く時の「チョッキン チョッキン」という足音が印象深いです。
エピソードの中では、なぜか赤ちゃんみたいに乳しゃぶりを咥えて冬眠していたミイラが蘇える、「マイティマミィ族の逆襲」という回が特に記憶に残っています。目から光を放つ巨大なスフィンクスに心惹かれましたねぇ、子供だったワタクシは。
作詞・加納一郎、作曲・山下毅雄、唄・上高田少年合唱団によるテーマソングも素晴らしいのですが、その前に付いているジェッターを演じた声優・市川治さんのセリフが魅力的なので、それを引用して本日はおしまいとさせていただきます。
ぼくはジェッター
一千年の未来から時の流れを超えてやって来た
流星号 応答せよ! 流星号!
来たな よし行こう!