昨日、老舗デパート松坂屋銀座店が、88年の歴史に幕を下ろしました。
デパートがどんどん無くなっていきますね。もうデパートの時代ではないんでしょうね。私が子供の頃は、《休日といえば家族でデパート》だったんですけどね。
当時、デパートの屋上には必ずと言っていいほど遊園地があって、様々な乗り物やゲーム、10円玉を入れて覗くとパラパラ漫画が見れる機械などで、我々ガキんちょは楽しんだものです。そうそう、お金を入れると、祠の中から小さな神主のお人形さんが、おみくじを運んでくる機械もありました。懐かしいです。
で、屋上でさんざん遊んだ後は、大食堂で《お子様ランチ》や《スパゲティ・ナポリタン》を食べて、最後におもちゃ売場でプラモデルを買ってもらって帰るというのが、当時の一般的な子供のいる家庭の休日の過ごし方でした。
今はもうこういう時代じゃありませんものねぇ・・・みんなてんでんバラバラで・・・そりゃデパートだって無くなっていきますわな。
はぁ、昔が懐かしいわぁ・・・
なぜこんな話をくどくどといたしますかと申しますとね、私のブログでは基本的に、映画でも小説でも、巷に溢れる低レベルのくだらない作品は無視して、本当に良質の、鑑賞に値する、素晴らしい作品のみを皆さまにご紹介するのをポリシーとしているわけですけど、たまに私自身の個人的な思い入れや懐かしさから、必ずしも優れた作品とは呼べない、譬えてみれば駄菓子みたいな作品を選ぶことがあるんですよ。
今回は、梅雨時におくる私の大好きなセクシー系映画特集の第8回目として、ナタリー・ドロン主演の「新・個人教授」(1973)とアニセー・アルヴィナ主演の「フレンズ/ポールとミシェル」(1970)を取り上げるんですけど、まさにこれらがそういう作品なのです。
決して優れた作品ではありません。でも、私にとっては強い思い入れのある作品です。なぜならば私が最も多感な時期に観た映画だからです。
しょせん映画の好みなんて、そういうものに影響を受けることが大きいですよね。あはは・・・
まずは、ナタリー・ドロン主演の「新・個人教授」。
ナタリー・ドロンといってもピンと来ない方が多いでしょうけど、私のブログでは「あの胸にもういちど」(1968)と「レッド・サン」(1971)でご紹介した、あのデヴィ夫人をも口説いていたという70年代最高の伊達男、世界一のプレイボーイ、《ミスター・ダーバン》、アラン・ドロンの奥さんだった人です。
ドロンは最初、オーソン・ウェルズ監督の「審判」(1963)やルキノ・ヴィスコンティ監督の「ルードヴィヒ/神々の黄昏」(1972)に出演(個人的には「地獄の貴婦人」(1974)が最も印象深いんですけど)したロミー・シュナイダーと婚約していたのですが、なぜかこの婚約は破棄され、ロミーと別れた後に結婚したのがナタリーだったのです。
ナタリーは、B級作品にしか出ていないくせに、その美貌と、そしてドロンの女房という箔によって、当時は日本でもたいへん人気があり、私が毎月買っていた雑誌「ロードショー」の人気投票では常に上位におりました。
ちなみに、以前にもいちど書きましたけど、「燃えよドラゴン」(1973)のブルース・リーが登場するまでは、男性の1位がアラン・ドロン、女性の1位がナタリー・ドロンなんていう時代もあったんですよ、けっこう長く。
他にそのころ人気のあったスターとしては、男性ではジュリアーノ・ジェンマやスティーブ・マックイーン。女性ではオリビア・ハッセーや(ワタクシいち推しの)ジャクリーン・ビセットがおりました。
ナタリーの出演作としては「個人教授」(1968)が有名です。
高校生が美しい年上の人妻(ナタリー)に恋心を抱くお話で、よく憶えておりませんが、意外と地味な内容だった記憶があります。ランボルギーニ・ミウラが出てきましたね、確か。
それくらいです、残っている印象は。
今回ご紹介する「新・個人教授」は、上記の「個人教授」とは何の関係もありません。ただ単にナタリーが出演するので、こういう邦題が付いただけです。
ついでにフィンガー5の大ヒット曲「個人授業」(こちらは《教授》じゃなくて《授業》ね)とも関係がありませんので、あしからず。
「新・個人教授」の内容はというと・・・若い十代のカップルがいるわけね。二人は愛し合っているんだけど、この先どんなふうに女の子をリードして、めでたく合体すればいいか、男の子は分からず悩んでいる。
そこへ登場するのが、我らがナタリー姉さん。
悩める男の子の手を取り、足を取り、ついでに他の部分も取って、男の子の悩みを解消してあげるという、何とも羨ましいお話です。
いま観れば何ちゅーことない映画なんですけど、昔はこういうのに興奮したんですよねぇ・・・中学生だったワタクシは・・・あはは・・・
次に「フレンズ/ポールとミシェル」。
家出した高校生の男女が、ひとつ屋根の下で暮らし、やがて二人の間には赤ちゃんが産まれるという、これまた非常に羨ましいお話です。
これも「新・個人教授」同様、作品的にはどうでもいいんですけど、どうしても忘れられないのが、主演のアニセー・アルヴィナちゃんの可愛らしさ。
細くて、色が白くて、物静かで、髪が長くて、目元が涼しげで・・・まさに私が頭の中で思い描く理想の美少女の姿がここにありました。
かわゆし!
ね? 可愛いっしょ?
うおおおおおー、可愛いいいい!!
・・・えー、年甲斐も無く興奮して取り乱してしまいましたが、今回ご紹介した「新・個人教授」と「フレンズ/ポールとミシェル」。どちらもB級作品で、強くオススメは出来ませんけど、興味のある方はご覧になってみてくださいね。
「新・個人教授」はともかく「フレンズ/ポールとミシェル」の方は、あんがい気に入るかもしれませんよ。
アニセーちゃんの魅力にいちころにされて・・・昔の私みたいに・・・あはは・・・