体の調子が悪いなぁ。ノロウィルスでしょうか? きっと疲れがたまっているんですよね。心臓がバクバクするし。もう年ですからねえ・・・はぁ・・・
そういえば、私のブログへちょくちょくコメントをくださった、お医者さまで大学の先生でもいらっしゃった「あまりす先生」が、去年の11月にお亡くなりになりました。私は今年になってこの事実を知りました。友人との食事中、とつぜん意識を失われて、そのまま他界なされたそうです。いまこの記事を読んでくださっている人の中にも、「あまりす先生」のブログを読んだり、先生からコメントをいただいた方がいらっしゃることでしょう。誠に残念です。
人間、いつ死ぬか分かりませんね。私も急に心臓が止まるかも・・・およよ・・・
さて、真冬の刑事ものシリーズ、5回目の今日は刑事コジャックと警部マクロードです。
大人気の刑事コロンボに対抗する形で制作されたのが、刑事コジャックでした。刑事コロンボが風采の上がらない刑事を主人公にした推理ドラマなのに対し、こちらは高級スーツに身を包んだダンディな凄腕刑事が活躍するハードボイルド刑事ドラマです。
ちょうど私が中学生から高校生のころ放送されていて、大好きで毎週観ておりました。
コジャックを演じるのは、テリー・サバラス。ユル・ブリンナーみたいなスキンヘッドに不敵な面構え。何となく尊敬する今東光和尚に似ているな、と私なんぞは思ったものです。
コロンボの声を吹き替えた小池朝雄さんが大評判になりましたけど、コジャックの吹き替えもそれに劣らず評判となりました。こちらは森山周一郎さん。宮崎駿監督の「紅の豚」(1992)で主人公ポルコの声を担当した声優さんです。ドスの効いた、渋くていい声ですよね。森山さんといえばコジャック、コジャックといえば森山さんです、私の中では。
コジャック刑事は、「いま禁煙中なのでね」とか言って、タバコの代わりによくチュッパチャプスをくわえていたのですが、これがまた粋でカッコ良かった。
このドラマの影響で日本でもチュッパチャプスが発売されるようになったのではないでしょうか? だって、それ以前には見たことが無かったですもの。不二家のペコちゃんキャンディーならありましたけど。
テリー・サバラスは、映画ではたいした作品に出演しておりませんけど、びっくりしたのはジェス・フランコ監督の「フェイスレス」(1987)に出ていたことです。
ジェス・フランコといっても、皆さんは御存知ないでしょうが、昔いたんですよ、エログロB級映画をたくさん作ったスペインの映画監督が。
ジェス・フランコが作るようなエログロB級映画って、実際に観るとクソつまらないのですけど、何か人を惹きつける魅力がありますよね。見世物小屋的な魅力が。エド・ウッドの映画もそうでしたけど。
この手の映画にはエロティックな美女が付き物ですしね。フランコ作品でも「吸血処女イレーナ・鮮血のエクスタシー」(1973)などに出演したリナ・ロメイちゃんが、キュートな美少女で、しかも脱ぎっぷりが良くて、私は大好きでした。惜しいことに一昨年お亡くなりになったそうですけど・・・
「フェイスレス」は、硫酸をかけられて顔を失った妹のために、兄の医者が美女の顔の皮を剥いで移植するという、当ブログの記事「ユーチューブで観た映画」でご紹介した「顔のない眼」(1958)みたいなホラー映画です。「顔のない眼」とは作品の格調に差が大アリですけど。
兄の医者を演じるのは、ヘルムート・バーガー。サバラスが出ているのも驚きですが、ヴィスコンティ映画のスターであるバーガーが出演しているのにもビックリです。何でこんな映画に出なくちゃならないのよ? 草葉の陰でヴィスコンティが泣いてるぞ。
この作品には《B級映画の女王》の異名を持つキャロライン・マンローも出ています。B級映画ファンにはおなじみのセクシー美女です。「007 私が愛したスパイ」(1977)でヘリコプターを操縦するボンドガールに扮しておりましたので、記憶にある方もいらっしゃることでしょう。もちろん私のタイプです。
また、本作品には《欧州№1ポルノ女優》だったらしいブリジット・ラーエが出演しています。B級映画にふさわしい、いかにもうさん臭げな美女です。でも、そこがいいのよねぇ、逆に。そそるのよねぇ、駄菓子みたいなうさん臭さの漂うところが。あはは・・・
B級映画の話をしていると楽しくてやめられなくなっちゃいますので(繰り返し申しておきますが、作品自体はクソつまんねえですからね、念のため)、ここらへんで切り上げて、次へ行きますね。
次は警部マクロードです。
刑事コロンボの後番組としてNHKで放送されて、当時コロンボと同じくらい私は気に入っておりました。
「ダーティハリー」(1971)の記事でご紹介した「マンハッタン無宿」(1968)の設定そのままに、田舎の保安官がニューヨークの街で大暴れする物語です。
マクロードを演じるのはデニス・ウィーバー。何となくポール・モーリアみたいな風貌の俳優さんです。スピルバーグ監督のデビュー作「激突!」(1971)の主演でしたね。
日本語を吹き替えた宍戸錠さんの声がピッタリでした。
内容的には、J・D・キャノン演じる部長さん(署長さん?)が、急な風邪か出張で不在中、あとを任されたマクロード達のところへテロリストや爆弾魔がやって来て、部長が戻ってくると市警本部がメチャメチャになっているというエピソード(「市警本部最悪の日」、「市警本部大攻防戦」、「市警本部大混乱」)が、特に面白かったです。
本作品にはテリー・ガーが何話か婦人警官役で出演しておりました。
可愛いひとだなぁと目をつけておりましたところ、その後メル・ブルックス監督の「ヤング・フランケンシュタイン」(1974)やスピルバーグ監督の「未知との遭遇」(1977)、コッポラ監督の「ワン・フロム・ザ・ハート」(1982)などで大活躍します。
やっぱり私の目に狂いはなかったのね。あはは。
警部マクロードは長らくソフト化されていなかったのですが、最近ようやくDVDが発売されました。観たいなぁ、市警本部がメチャメチャになる話が。
だって、すんごく面白かったんですもん。