読売巨人軍の元監督、川上哲治さんがお亡くなりになりました。
梶原一騎原作のアニメ「巨人の星」を観て育った私は、巨人の監督というと今でも川上さんを連想してしまいます。キャッチャーは森で、ファーストは王、サード長嶋、そしてピッチャー星・・・
心よりご冥福をお祈りいたします。
さて、お送りしております秋のB級映画特集。4回目の本日はB級犯罪映画の傑作を3本ご紹介いたします。
まずは「ドーベルマン・ギャング」(1972)。
人間の耳には聞こえない犬笛で操ったドーベルマンに銀行を襲わせ、強盗を働くというお話です。
本作は、私が映画少年だった中学生の時に公開された、とても懐かしい作品です。
この映画を観て、私は世の中にドーベルマンという犬が存在することを初めて知りました。多くの日本人がそうだったのではないでしょうか? だって当時の日本では、スピッツやチンやブルドックはいても、ドーベルマンなんかテレビでも実際でも見かけることはありませんでしたから。
この作品の後、日本でもドーベルマンの存在が広く知られるようになり、遂には「週刊少年ジャンプ」に「ドーベルマン刑事」なるマンガまで登場するようになります(このマンガも懐かし)。
「ドーベルマン・ギャング」はそこそこヒットいたしましたので、続編が2本作られました。
また、本作は長らくソフト化されていませんでしたけど、ファンの熱烈な要望により、最近ようやくDVD化されました。
軽快なリズムのテーマ曲が耳に残る、とても面白い作品です。機会があれば、ぜひご覧になってみてくださいね。
次は「バルスーズ」(1974)。
バルスーズとはキンタマを意味するフランス語のスラングだそうです。
このタイトル通り、欲望のままに犯罪を繰り返しながら放浪する無軌道な二人の青年(演じるのはジェラール・ドパルデューとパトリック・ドベール)と、彼らについて来る不感症の女の子の三人旅を描いたロードムービーです。
本作の最大の見所は、不感症娘を演じたミュウ=ミュウ。彼女がとにかく魅力的なんです(ミュウ=ミュウという芸名も変っていて面白い)。
前回の記事でご紹介した「ベティ・ブルー」(1986)のベアトリス・ダル同様、脱ぎっぷりの良さが素晴らしいし、「トゥルー・ロマンス」(1993)のパトリシア・アークエットのようにエロくて、ちょっぴりロリで、そしてとってもチャーミングなのです。この映画をご覧になれば、きっと皆さんもミュウ=ミュウちゃんのファンになることでしょう。
フランスの秋吉久美子さんといった感じの不思議な魅力溢れる女優さんです。
上の写真を見ると、少しトリンドル玲奈ちゃんに似てますよね。思わず抱きしめたくなる可愛らしさです。
ミュウ=ミュウの出演作といたしましては、他には「読書する女」(1988)が有名です。
最後は「黄金の七人」(1965)です。
黒澤明監督の名作「七人の侍」(1954)の影響は不明ですが、《教授》と呼ばれるインテリのボスとその仲間6人の合わせて七人、それに謎の美女ジョルジャを加えた集団が、銀行の大金庫から金塊の山をごっそり盗み出す、「ルパン三世」の元ネタになったと言われる、おしゃれで痛快な作品です。
上の写真で並んで座っているのが《教授》とジョルジャ。
《教授》というニックネームは音楽家の坂本龍一さんやF1レーサーのアラン・プロストにもつけられていましたけど、こちらの方が先ですからね。あはは。
そして、本作の最大の魅力が(毎度同じパターンですので、もうお分かりの事と思いますが)、ジョルジャを演じたロッサナ・ポデスタです。
ロッサナ・ポデスタを観るために本作はある・・・そう言いきっても過言ではないでしょう。それくらい心奪われちゃうんです、ロッサナ姐さんのセクシーさに。
それもそのはず、日本を代表するセクシーキャラクターである「ルパン三世」の峰不二子ちゃんは、本作のロッサナ姐さんと、「あの胸にもういちど」(1968)のマリアンヌ・フェイスフルを合わせて作ったキャラクターだと言われております。ですから、ロッサナ姐さんこそが、元祖セクシーキャラなのです。
この映画をご覧になれば、皆さんもロッサナ姐さんの色気に悩殺されることでしょう。現に私がそうでしたから。えへへ(汗)。
姐さんのムチムチボディ、たまりませんなぁ・・・じゅる・・・あ、よだれが・・・
この作品もそれなりにヒットしましたので、続編やそれに近いものが何本か作られましたけど、第1作目である本作が一番いいです。
男女がダバダバとハミングするテーマ曲もステキ。
軽いノリの楽しい作品です。
機会がありましたら、ぜひ一度ご覧になってみてください。悩殺されますよ。あはは。