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Channel: 行政書士ふじまるの趣味のページ
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デビルマン

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 ゆうべ地震がありましたね。震源地である長野県では震度6弱を記録し、倒壊した家屋もあります。
 こちら群馬県もけっこう揺れました。ちょうどテレビでTBSの「情報7daysニュースキャスター」を観ている時にグラグラときたのですが、司会の安住紳一郎アナウンサーが
「10時8分に緊急地震速報が流れました」
 と言うべきところを、何度も
「11時8分に」
 と言い間違えておりました。突然の地震で動揺したのでしょうかね?
 
 衆議院が解散し、来月は総選挙です。
 多くの有権者の本音としては
「このところ暴走気味の自民党に少しストップをかけたいな。でも、その受け皿になる野党がいないんだよな」
 という感じではないでしょうか?
 民主党には二度と投票したくないし、みんなの党は解党しちゃったし、維新の党はイマイチ頼りないし・・・次世代の党? 旧世代の党じゃないの? 社民党? まだあったの? 生活? 小沢一郎? 過去の人って感じ・・・
 私は①TPP反対、②原発再稼働反対、③集団的自衛権容認、④労働者派遣法改正反対、⑤消費税増税反対(逆に下げろ!)、⑥憲法改正賛成、⑦女性皇族による新宮家創設賛成・・・なのですけど、こんな私はどこへ投票すれば良いのでしょうか?
 
 さて、今回は久しぶりにマンガのお話を・・・「デビルマン」です。
 子供のころ読んだマンガの中で最も衝撃的だったのが、この「デビルマン」でした。私の同世代には同じ感想を抱く人が多いのではないでしょうか? 「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督からも、容易に「デビルマン」の影響が読み取れますからね。それくらい強烈でトラウマになるマンガでした、「デビルマン」は。
 
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 「デビルマン」の原作者は永井豪です。
 
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 私がいちばん最初に読んだ記憶のある永井先生の作品は、当ブログの記事「大好きなアニメソングその4」でご紹介した「ちびっこ怪獣ヤダモン」のコミカライズ版(原作はうしおそうじ氏)でした。
 
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 このように永井先生はギャグ漫画家としてスタートいたします。
 永井先生のギャグ漫画作品では他に、乞食の少年を主人公にした「オモライくん」や
 
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 へんてこな発明一家の物語「キッカイくん」が、それはもう可笑しくて可笑しくて、小学生だった私は大好きで愛読しておりました。
 
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 ついでに申しておきますと、永井先生のアシスタントだった真樹村正(現・どろんぱ)先生の「シャイアンツの豪快くん」というギャグ漫画も大好きだったのですけど、単行本化もされていませんので誰も憶えておりませんわな(下の写真の向かって左はしに小さくその絵が見える)。トホホ・・・
 
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 話を永井豪先生に戻しまして・・・永井先生を一躍時代の寵児に押し上げた作品が、「ハレンチ学園」です。
 
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 少年誌の世界に初めて女性の裸を持ち込み、小川ローザさんの大ヒットCM「Oh!モーレツ」と合わさり悪ガキどもの間にスカートめくりを流行らせた本作は大人気となりましたが、同時に世間の良識派からの大バッシングを受けることになります。
 
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 しかしながら、それらのバッシングに屈せず、続く「あばしり一家」でも女性の裸を描き続けた永井先生は、遂に社会から認知され、「永井豪ならヌードもOKよん」という一種の市民権を獲得したのでした。
 女性のヌードが堂々と描けるようになった事で、永井先生は表現の幅を大きく広げ、この後ますます多様な作品を産み出してゆくことになります。
 
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 「ハレンチ学園」は社会問題化する程の話題作でしたので、さっそく映画化され(1970年から日活とダイニチで4作品)、
 
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 また、テレビドラマ化もされました。
 
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 映画版(ただし4作目以外)とテレビ版両方でヒロインを演じたのが、児島美ゆきさんです。
 
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 確かに当時はハツラツとして可愛かったですけどね。
 ただ、彼女には、先日お亡くなりになった高倉健さんの恋人だった過去をテレビ等で自慢げにしゃべる悪いクセがあるんですよね。ま、かって高倉健の女だったという事実を自慢したい気持ちは、よーっく理解出来ますけどね。だって、あのスーパースター、高倉健ですからね。でも、そういう事はしゃべらない方が、よろしいのではないでしょうか。
 それにしても、健さん、あんた女の趣味が悪くね?
 健さんだったら、もっとすごい超一流の女優さんを、いくらでもモノに出来たでしょうに。それがなぜ児島美ゆきなのよ?
 
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 女の趣味が悪いと言えば、やしきたかじんさんもそうだったみたいですね。
 たかじんが亡くなる3か月前に結婚した嫁さくら。彼女のたかじんへの愛と献身的な看護を描いた百田尚樹氏の「殉愛」なるノンフィクション本が発売されましたけど、それが大ウソのオンパレードだそうじゃないですか。実際、たかじんの実娘から出版差し止めの訴訟を起こされておりますしね。
 さくらはたかじんで結婚4度目であり、しかもイタリア人前夫とは離婚しておらず、たかじんとは重婚状態だった。また、たかじんが残したという日記帳の字は、たかじんの筆跡ではない(この点はたかじんの曲を何曲も手掛けた作詞家の及川眠子さんも指摘している)。さくらはイタリアへ留学しておらず、新地でホステスをしていた等々・・・
 情けなや、たかじん。あんたも所詮は若い女の色香にコロっと騙される甘ちゃんだったのね。そういえば、さくらという女、誰かの嫁だった美元さんに、顔立ちや雰囲気がよく似ておりますな。
 
 女の趣味が悪いと言えば、ダルビッシュ・・・あんたは大丈夫か?
 
 ついでに、ちょっと補足・・・「ハレンチ学園」の映画版で主人公の山岸を演じたのは、アニメ「サスケ」の吹き替え等で当時大活躍だった雷門ケン坊さんでした。
 現在は何をなさっているのでしょうか?
 
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 ・・・えー、またまた話を永井豪先生に戻しますね。
 
 女性の裸も堂々と描ける表現の幅を獲得した永井先生は、ロボットマンガの金字塔「マジンガーZ」(当ブログの記事「大好きなアニメソングその4」参照)や
 
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 当ブログの記事「大好きなアニメソングその3」でご紹介した「キューティーハニー」、
 
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 《顔を隠して体隠さぬ正義の使者》「けっこう仮面」などの傑作を生み出します。けっこう仮面、エッチで好きだったわぁ(苦笑)。
 
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 で、いよいよ「デビルマン」の話になるわけなんですけど、この前に「魔王ダンテ」という、やはり悪魔を主人公にした作品がありました。暗くて、内容がよく理解できないないお話でしたけど。
 この作品で私は初めて《黒ミサ》という言葉を知ったのですが、永井先生はどこからこれらの知識を仕入れたのでしょうか? 柴田錬三郎の「眠狂四郎」からでしょうか? たぶん当時は、澁澤龍彦の本などで、オカルト的なものが流行っていた時代だったのでしょうね。
 
 その延長なのか、この数年後には、当ブログの記事「大好きな日本映画その2」でご紹介した五島勉氏の「ノストラダムスの大予言」や、同じく当ブログの記事「マタンゴ」でご紹介したつのだじろう氏のマンガ「恐怖新聞」と「うしろの百太郎」、映画「エクソシスト」(1973)の大ヒット等によって、空前のオカルトブームが到来いたしましたからね。
 スプーン曲げ超能力のユリ・ゲラーが登場したのも、この時期です(1974年放送のテレビ「木曜スペシャル」)。私も家族と一緒に食い入るように観ておりました、この番組を。素朴な時代でした(苦笑)。
 ユリ・ゲラーの後、日本ではスプーン曲げの関口少年なんていう人が活躍いたしましたけど、彼はいま何をなさっているのでしょうか?
 
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 それはともかく、「魔王ダンテ」を発展させて生まれたのが「デビルマン」です。
 
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 「デッビィイイイイル!」という掛け声と共に変身するアニメ版「デビルマン」を念頭に原作のコミックを読みますと、あまりの違いに腰を抜かしますよ。原作が過激すぎて。まるで別物で。
 
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 かって人類誕生以前の地球で繁栄していたデーモン族。神はデーモン族の凶暴さ・無秩序さを憎み、彼らを南極の氷の底へ閉じ込めた。
 そのデーモン族の復活が近いことを知った飛鳥了は、友人の不動明と共に、デーモンと合体し、デーモンの体を乗っ取り、それによって得た悪魔の超能力でデーモン族を倒そうと考える。
 そして、飛鳥了はデーモンとの合体に失敗するものの、首尾よく最強のデーモンの体を乗っ取った不動明はデビルマンとなり、次々と襲いかかってくるデーモンと闘う・・・というのが大まかなストーリーです。
 
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 アニメと違い原作のデビルマンは獣(けもの)感が強いですし、デビルマンの好敵手、喩えて言えばガメラにとってのギャオス的な存在である妖鳥シレーヌは、エロくて凶暴。やられ方も残酷で生々しい。
 
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 原作版の後半、遂にデーモン族は人類に宣戦布告し、総攻撃をかけてくる。
 デーモン族の攻撃の前に、為す術もなく殺されていく人類。
 第1回目の攻撃の後、デーモン族は再攻撃をしない。しかし、恐怖に怯えた人類は、デーモンは現状に不満のある人間が突然変異したものだと考え、デーモンに変異しそうだと勝手に考える人間を抹殺し始める(ここらへんの発想は中国の文化大革命の影響でしょうか?)。
 その結果、主人公・不動明がお世話になっていた槇村家のお父さんとお母さんは酷い拷問の末に殺され、明の恋人である美樹とその弟も近所の住民に惨殺される・・・
「一体おれは誰のために闘ってきたんだ?」
 と泣き叫ぶデビルマン。
 ここらへんの描写は、とても少年マンガとは思えぬエグさです。子供だったワタクシはクラクラとめまいがしましたもの、あまりにも強烈な内容に(汗)。
 
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 まるで聖書の黙示録を思わせる壮大な人類と悪魔との闘いを描いた永井豪先生の永遠の名作「デビルマン」。
 ぜひ一度は読んでいただきたいマンガです。深い何かがありますよ、このマンガには。

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