2012年4月8日からまる3年間続いた私のこのブログも、本日で最終回となります。
最終回が365回目だというのは運命的なものを感じますね。毎日ひとつづつ読んでいただければ1年でぜんぶ読み終える・・・これって何だか素敵じゃありませんか? あはは(汗)・・・
当初は自分の行政書士事務所の宣伝になればと思って始めたブログですが、このブログから行政書士業務のお客さんを呼び込むのは、どだい無理な話でしたね。
早々に余計なスケベ根性を捨て、純粋な趣味のブログになりました(苦笑)。
また、最初のうちは遠慮があったせいか記事が短めですけど、中盤くらいからどんどん長くなってゆき、最後は書いている本人がしんどくて息切れしそうになる程でした。
でも、最初は短いけど後半長くなるというこの構造は、藤原道長の「御堂関白記」と同じではないか、とひとり悦に入っているのですけどね。あはは。
自分の好きな文学作品や映画、テレビ番組、音楽、マンガ等をすべて紹介することを企てた当ブログ。すべてをご紹介し終えた今、私はすっからかんです。何も残っておりません。空っぽです。真空状態です。
逆に申しますと、私の書いた記事をぜんぶ読んで、そこに紹介されている作品をぜんぶ鑑賞していただければ、現在の私になるということです。
ま、それにどんな価値があるのかと尋ねられれば、それまでなんですけど・・・それでも、大学の教養課程を終えるよりは、ずっと心が豊かになると思うのですけどね、ワタクシは・・・
私のブログは、その内容ゆえに中高年の読者が多く、それはそれで大歓迎なのですけど、しかしながら私が最も読んで頂きたかったのは、高校生や大学生くらいの若い方です。
彼らが私のブログを読んで、紹介している作品の全部とは言いませんけど70%くらいを実際に鑑賞してくれたら・・・相当すごい人になるのではないでしょうか?
その意味で、私はこのブログを、おこがましい物言いで誠に恐縮ですけど(汗)、吉田松陰先生の松下村塾のつもりで書きました(当ブログの記事「NHK大河ドラマ「花神」その4」参照)。
もちろん松陰先生と私とでは月とスッポン以上に差があることは重々承知しておりますよ。ただ、能無しは能無しなりに、それくらいの気概を持って書いたという意味です。
ドゥルーズ=ガタリ風に言えば、このブログも私の《書く機械》の一部になっているわけです。これを書いたことにより私の中で新しい歯車が動き出しております。
そうすると、もうブログでは満足できない・・・ブログでは《逃走の線》が引けない・・・ブログでは袋小路にはまってしまう・・・私は心の遊牧民・・・新たな地平線を目指さなければならない・・・
閑話休題。
このブログを始めた時から最後はこの作品で締めようと思っておりました。
映画「風と共に去りぬ」(1939)です。
マーガレット・ミッチェル原作の南北戦争時代を舞台にしたレッド・バトラーとスカーレット・オハラによる一大ラブロマンスを、天才プロデューサー・デヴィッド・O・セルズ二ックが、監督を何人もひっ替えて作り上げた畢生の大作です。
戦前の作品とは思えないほど美しいカラー画面。
しょぼいセットを豪華な背景に替える素晴らしい特撮技術。
マックス・スタイナー作曲の感動的なテーマ曲。
そして、主演のクラーク・ゲーブルとヴィヴィアン・リー。これぞまさに適役。ダンディなアウトローと気位の高い名家の令嬢を見事に演じておりました。
スカーレットの召使いを演じたハティ・マクダニエルは黒人初のオスカー受賞者となりました。彼女がアニメ「トムとジェリー」に登場する太った黒人お手伝いさんのモデルなんでしょうね。
映画の王様は、やはりこれですよ。「風と共に去りぬ」。
若い人の中には、この作品を知らない、観たことがない、と言う人が結構いらっしゃるのですけど、私には信じられません。
もし今これを読んでいる中にそういう方がいらっしゃいましたら、すぐレンタル店へ走ってください。どこのお店にも置いてありますから。
「風と共に去りぬ」を知らないようでは一般教養を疑われますし、何よりもこんな傑作を観ていないのはもったいない! ぜひご覧になってくださいね。
・・・と、いうことで、私の話はすべておしまいです。長い間お世話になりました。
このあと一週間ほどは頂いたコメントに返事をいたしますけど、その後は放置状態となりコメントを頂いても返事は出来ませんので、その点はご了承ください。
では、皆さん、お元気で。
さようなら。