今日は官庁御用納め。お役所が休みになると、われわれ行政書士もお休みです。いよいよお正月休みですね。
今週はクリスマスウィークでしたけど、皆さんは楽しくお過ごしでしたでしょうか? 私はいつもと変わらぬ日常生活を送っておりましたが・・・およよ(涙)・・・
テレビ等でクリスマスソングがたくさん流れておりましたね。クリスマスソングの中では、当ブログの記事「ユーチューブでよく聴く曲(洋楽篇)」でご紹介したマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」と、そしてクレイジーケンバンドの「クリスマスなんて大嫌い!!なんちゃって♡」(作詞・横山剣、松井五郎、作曲・横山剣)が、私は好きです。
人生は決め時がある
それは今夜だから
クリスマスナイト 愛をいっぱい込めて
クリスマスナイト もう脇役じゃない
Hold Your Tight 木枯らしも逃げるほど
今夜 愛し愛されたいんだ
ハレルヤ クリスマス
素敵な名曲ですね。
素敵といえば、日曜日の夕方6時からNHK・Eテレで放送(再放送?)している「猫のしっぽ カエルの手」という番組がとっても素敵で、家族でよく観ております。
べニシアさんの、優しく、温かく、自然体でのんびりとした雰囲気に癒されます。こういう番組が好きだなぁ、私は。
さて、大好きな外国映画をごそっとまとめてご紹介する特集も、3回目の今回がラストです。
トップバッターは、べニシアさんから連想した癒し系の作品・・・「ブラザー・サン シスター・ムーン」(1972)です。公開時に劇場で観ました。
当ブログの記事「魅惑の映画音楽その1」でご紹介したオリビア・ハッセー主演「ロミオとジュリエット」(1968)のフランコ・ゼフィレッリ監督が、お得意の青春映画テイストで、聖フランチェスコの青年時代を描いた、とても美しい映画です。また、ヒロイン役のジュディ・バウガーちゃんが可愛いのよ。癒し系の映画が観たい人にはおススメです。
心が温まる映画なら、これも絶対に外せませんね。
W・P・キンセラの小説「シューレス・ジョー」を映画化した「フィールド・オブ・ドリームズ」(1989)。
青年時代、ヒッピー運動やら何やらで自由気ままな生活を送っていた主人公は、中年になった現在、田舎でトウモロコシ農家を経営しながら妻と娘の3人でつつましく暮らしていた。
そんな彼の耳に、ある日、「ここに球場を作れ」という声が聞こえる・・・
若い時は生意気でつっぱっていて、親や学校の先生やその他の大人たちに反抗ばかりしていたけど、本当はみんなに感謝しているんだよ・・・本当はみんなのことが大好きなんだよ・・・出来る事なら、もう一度みんなに会って謝りたいんだよ・・・そういう想いをひしひしと感じさせてくれる作品です。
また、本作はヴィスコンティ監督の「家族の肖像」(1976)等に出演した名優バート・ランカスター最後の映画出演作品でもあります。
このように、本作はたいへん素晴らしい映画なのですけど、主演のケヴィン・コスナーがどうにも好きになれないところが最大の欠点ですね。
ケヴィン・コスナーは「ボディガード」(1992)を大ヒットさせ、また自身の監督でネイティブ・アメリカン(いわゆるインディアン)側の視点から西部開拓時代を描いた「ダンス・ウィズ・ウルブス」(1990)という傑作映画を撮っている優れた才能の持ち主なのですが、何だか好きになれないのですよね、私は彼が。
「フィールド・オブ・ドリームズ」も他の人が主演ならもっと良い映画になっていただろうと思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、本作でケヴィン・コスナー扮する主人公の妻役のエイミー・マディガンは、「ストリート・オブ・ファイヤー」(1984)で、主人公を助ける命知らずの勇ましい女性を演じておりました。
《ロック版西部劇》と呼ばれる「ストリート・オブ・ファイヤー」は、内容的には安っぽいコミックみたいなものですが、嫌いじゃないんですよね、ワタクシは。ヒロインのダイアン・レインが美人でしたしね。
心温まる映画なら「デーヴ」(1993)も忘れられません。
ケヴィン・クライン演じる大統領のそっくりさんデーヴが、意識不明の重体になった大統領の代わりになって善政を施すという、現代のおとぎ話です。
大統領の妻を演じたシガニー・ウィーヴァーも適役でした。
笑えて、泣けて、心がほっこりする、これは良い映画だと思います。
ちなみに、ケヴィン・クラインの奥さんは、「グレムリン」(1984)等のヒットにより日本でもアイドル的人気を博したフィービー・ケイツです。「初体験/リッチモンド・ハイ」(1982)でのフィービーの美しいヌードが、今でも私の目に焼き付いております。あはは(汗)・・・
心が温まる感動の名作と聞いて多くの人が思い浮かべる映画といえば「愛と青春の旅立ち」(1982)ではないでしょうか?
海軍士官学校でリチャード・ギアが鬼教官にしごかれるお話でしたよね。
しかし、ラストは爽やかな感動を与えてくれました。これも良い作品です。
心に強い感動を与えてくれる映画といえば、第二次世界大戦後の荒廃した社会を背景に、撮影スタジオやプロの俳優を使わず、素人俳優をロケ撮影によるドキュメンタリータッチで撮ったイタリアのネオ・リアリズムが大評判となりました。
その代表作、ロベルト・ロッセリーニ監督の「戦火のかなた」(1946)や
ヴィットリオ・デ・シーカ監督の「自転車泥棒」(1948)は
私なんぞがここでクドクド申すまでもない名作中の名作ですので、もしまだ観ていない方がいらっしゃいましたら、必ずご覧になってくださいね。これらは必修ですよ。
「戦火のかなた」は戦争の悲惨さを訴える内容でしたけど、その種類の名作映画としては、ドルトン・トランボ監督の「ジョニーは戦場へ行った」(1971)があります。これも公開時に劇場へ観に行った懐かしい作品です。たしか中学校の推薦映画だったと記憶しております。
戦争で眼、口、耳、そして両手両足を失い、肉の塊のような姿になったジョニーが、それでも人間らしく生きようとして、必死にモールス信号で周囲へ自分の意志を伝えるお話です。
ドルトン・トランボ監督は、戦後のいわゆる赤狩りでハリウッドから追放されたものの偽名でシナリオを書き続け(オードリー・ヘップバーン主演の名作「ローマの休日」(1953)も実はトランボが脚本を書いていた!)、1970年代に入り、ようやく本作で復活を遂げたのでした。
戦争といえば、戦争が無くなった近未来社会において、人々の闘争心や殺戮願望を満足させる為、ローラースケートを履いた選手が殺し合いをするゲームを描いた「ローラーボール」(1975)という、「ゴッドファーザー」(1972)でコルレオーネ家の長男ソニーを演じたジェームズ・カーン主演の映画が、やはり私が中学生のころ公開されました。
当ブログの記事「懐かしのテレビ番組その1」に書きました通り、当時は世界的にローラーゲームが大人気でしたからねぇ。
ちっとも面白くない映画でしたけど、そういうわけで、なんか懐かしいです(笑)。
だいぶ話が殺伐としてまいりました(苦笑)。
中学生のとき観た映画では、ロミー・シュナイダー主演の「地獄の貴婦人」(1974)も忘れられません。
保険金殺人のお話なのですけど、あのロミー・シュナイダーが、かってはアラン・ドロンの婚約者だったロミー・シュナイダーが、ヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」(1972)やオーソン・ウェルズ監督の「審判」(1963)に出演した上品な美人女優ロミー・シュナイダーがですよ、何と殺した人間を浴槽へ入れて、上から硫酸をかけて溶かすのです。
とんだグロ映画でした。それにしても、なんでロミーが、こんな映画に出なきゃならなかったのでしょうか? 今でも謎です。
グロいと言えば、この映画もきつかったですねぇ。「女優フランシス」(1986)。
これは実在したハリウッド女優、フランシス・ファーマーの物語です。
幼少より利発で美人だったフランシスは、長じてハリウッド女優となるものの、可愛いお人形さんでいる事を求める映画会社の思惑に反して自分の主張をバンバン表に出し、問題発言を繰り返す。
そんなフランシスを、社会は精神病院へ追いやり、挙句の果てにはロボトミー手術まで施す(実際にはロボトミー手術はなされなかったようですけど)。
このフランシスを、1976年版「キングコング」のコングの恋人役で映画デビューしたジェシカ・ラングが演じました。
ちなみに、1933年版「キングコング」で初代コングの恋人となったのは、フェイ・レイでした。
ジェシカの熱演はなかなかの見物です。
精神病院内でフランシスは集団レイプまでされます。
現在では禁止されているロボトミー手術を扱った映画としては、他にジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で」(1975)がありました。
内容は悲惨ですけど、「ある日どこかで」(1980)の音楽を手掛けたジョン・バリー作曲のテーマ曲が美しいですし、またラストシーンがほっとする感じなので、私は好きです、「女優フランシス」。
精神を病んだ人間の話が出たところで、ラストはスウェーデン映画「沈黙の歓び」(1962)。
これは、デパートの夜警をしている孤独な青年が美しいマネキン人形を自分の部屋へ持ち帰り、恋人のように話しかけていると、あら不思議、マネキン人形がしゃべり出し、動き出すという、ちょっとホラーで、ちょっとエロティックで、ちょっと幻想的なお話です。
それにしても、マネキン人形って不気味ですよね。
以前ご紹介した「悪魔くん」にも、マネキン人形の妖怪が登場する「首人形」という、子供の時トラウマになった、おっかない回がありましたものね。
また往年の名作テレビドラマ「ミステリーゾーン(Twilight Zone)」にも、「禁断の惑星」(1956)のアン・フランシス演じる少女が、マネキン人形たちが支配するデパート内の存在しない階に招かれ、そこでマネキン人形に変えられてしまう「The After Hours」という印象的な回がありました。
「沈黙の歓び」でマネキン人形を演じるジオ・ペトレという女優さんは、スウェーデンでは有名なセクシー女優さんらしいのですが、私の好みからすればもう少し若い女優さんに演じて欲しかったような・・・あはは(汗)・・・
ラスト、バラバラにされたマネキン人形の首の、主人公をじっと見つめるその表情が、何とも不気味で悲しげで、夢に出てきそうでした(苦笑)。
この映画、ソフト化はされていないようですけど、ユーチューブで探せば観れますので(ただし日本語字幕は無し)、興味のある方はご覧になってみてください。
私は好きです、この映画。