忘年会のシーズンですね。皆さんはもうなされましたでしょうか?
私の方は、先日、行政書士会の忘年会がございまして、こういった催しがあるたびに、お調子者の私が幹事を命じられて、えらい迷惑なんですけど・・・ああ、疲れた(苦笑)・・・
でも、選挙前なものですから、忘年会には市長やら立候補者やらが次々と挨拶に来ておりましたね。
その選挙日である明日は大雪という予報が出ておりましたけど、今のところこちら群馬県はカラリとした晴天です。これから雪が降るのでしょうか? 嫌だなぁ、また雪かきをするハメになったら・・・
以前、「大好きな日本映画」という記事を書きまして、独立して取り上げる程ではないけど大好きな日本映画をズラズラとご紹介いたしましたけど、そういう作品は外国映画にもありますので(むしろこちらの方が量が多い)、今回はそれをドドドッとご紹介したいと思います。
どうしても私が映画少年だった1970年代の作品が中心になりますけど、そこはご勘弁くださいね。あはは(汗)・・・
懐かしいなぁ、「ボルサリーノ」・・・ベルモンドとドロン演じる二人の若者がマルセイユの暗黒街でのし上がっていくお話・・・
中学生のときテレビで観ました。考えてみれば、それ以来観ていないんだ・・・また観たいなぁ・・・ベルモンドがカッコ良かったものなぁ・・・陽気なキャラクターで・・・
対照的に暗めのドロンは、ベルモンドの引き立て役みたいな感じになっていました。でも「レッド・サン」もそうでしたけど、ドロンは相棒を引き立てるのが抜群にうまいし、そういう役のとき自分もいちばん輝くんですよね。
本作の特徴的なテーマ曲は、今でも私の頭の中で響いております。よかったらユーチューブで探して聴いてみてください、良い曲ですから。
また、私が中学生の時、続編の「ボルサリーノ2」(1974)が公開されまして、こちらは公開時に劇場で観ました。おふざけシーンの多かった1作目と違って、すっかりハードボイルドなアクション映画になっておりましたね。
以前、「ダーティハリー」(1971)の記事を書きましたけど、「ダーティハリー」はテレビで観ました。現在に至るまで私は「ダーティハリー」を劇場で観た経験がありません。テレビ放送やビデオ、DVDで観るばかりです。
しかしながら、2作目の「ダーティハリー2」(1973)は、私が中学生の時に公開されましたので、劇場へ観に行きました。
ドン・シーゲル監督の1作目と違い、《B級監督》と揶揄されていた「続・猿の惑星」(1970)のテッド・ポストが監督した本作は、正直申しまして1作目よりかなり落ちますけど、それでも私が映画館へ大人の映画を観に行き始めた最初期の作品ですし、なによりも1970年代の空気を味わえる、とても愛着のある懐かしい映画であります。
冒頭、44マグナムを持つハリーの腕が映し出されますけど、「あれ、意外と銃身が短いのね、ハリーの銃は」と思ったのは、私だけでしょうか? もうちょっと長いイメージがあったんですけどねぇ、私なんぞは。6、5インチの銃身って、こんなものなんでしょうかね?
この作品の頃のクリント・イーストウッドはホントかっこ良かったですね。両端が少し吊り上がった形のサングラスがよく似合っていました。
そして、ハリーが食べるでっかいハンバーガーの美味しそうだったこと! わたしが住んでいた当時の北海道北見市には、マクドナルドはもちろん、ハンバーガーを売っている店なんか存在しませんでしたので、激しく憧れたものです、ハンバーガーというアメリカの食べ物に。
この作品には、リボルバー式の拳銃に素早く6発の弾を込められるよう、あらかじめ丸いゴムの上に弾が6発立って並んでいて、それをはめれば一回の手順で6発装填出来るアイディア道具が登場するのですけど、本作公開後、さっそく「太陽にほえろ!」に登場しておりましたね(失笑)。
この作品から続編のタイトルが「2」という数字で表記されるようになったんですよね。それまでは「続」とか「新」とか、そういうのばかりでしたから。
本作のラストは、廃艦となった空母上でのオートバイによるバトルです。
この空母は「新・猿の惑星」(1971)でもロケ地に使われておりました。
「ダーティハリー」シリーズはこの後も続くのですけど、私的にはハリーが新人の女性刑事とコンビを組む「ダーティハリー3」(1976)までですね、ダーティハリーは。
「ダーティハリー」の企画は最初ジョン・ウェインに持ち込まれたそうなんですって。大都会に現れた保安官というコンセプトで。その話を蹴ったウェインは後々まで後悔したとか・・・
そんなウェインが、ダーティハリーに対抗して刑事ものに初挑戦した作品が「マックQ」(1973)です。これも私が中学生のとき公開されました。
ダーティハリーが44マグナムなら、こちらはイングラムM10サブマシンガンですって。トホホ・・・
ま、何でもいいんですけど、とにかくウェインがジジイすぎましたね。
「エクソシスト」(1973)の大ヒットにより巻き起こったオカルト映画ブームの最中に公開され、これまた大ヒットしたのが「ヘルハウス」(1973)です。
原作は、私が愛して止まない映画「ある日どこかで」(1980)のリチャード・マシスンです。
「地球上で幽霊が存在するとすれば、あそこしかない」と言われる幽霊屋敷。
そんなおっかないお屋敷へ、科学者と霊媒師のチームが乗り込み、調査します。
すなわち、シャーリイ・ジャクソンの「くじ」の記事でご紹介した「たたり」(1963)と同じ趣向の作品ですね、これは。
アーネスト・ボーグナインの追悼記事で一度ご紹介したパメラ・フランクリンちゃんが可愛かったです。
また、「猿の惑星」シリーズや「大空の恐怖」(1971)、「ダーティ・メリー、クレイジー・ラリー」(1974)、「潮風のいたずら」(1987)等に出演した名脇役ロディ・マクドウォールが、良い味を出しておりました。
1963年11月22日、テキサス州ダラス市のエルム街で暗殺されたJ・F・ケネディ大統領。
この事件に関しては、現在でも陰謀説が根強く囁かれておりますし、その線に沿ってオリバー・ストーン監督が「JFK」(1991)という映画を撮りました。
そんな陰謀説を初めてドキュメンタリータッチで映画化した作品が「ダラスの熱い日」(1973)です。この作品も、私は公開時に劇場で観ました。
ベトナム戦争から撤退しようとするケネディ大統領に反対するタカ派の大物たちが暗殺チームを組織し、周到な訓練をした上で大統領を暗殺。その罪をハーヴェイ・オズワルド一人におっかぶせます。
タカ派の大物を演じるバード・ランカスターやロバート・ライアンが貫録たっぷりで、とても見ごたえのある作品でした。
あ、ケネディ大統領の暗殺ですけど、これだけ時間がたっても誰ひとりチクる奴が出てこないということは、やはり陰謀など無くて、オズワルドの単独犯なのでしょうね。だって、あのおしゃべりで目立ちたがり屋のアメリカ人なら誰か一人くらいは暴露するはずですものね、本当に陰謀があったのならば。あはは・・・
「ダラスの熱い日」で貫録の演技を見せたロバート・ライアン最期の出演作となったのが「ロリ・マドンナ戦争」(1973)です。
内容はよく憶えていないのですが、たまたま田舎へ旅行に来ていた女の子が、隣家同士の殺し合いの紛争に巻き込まれるというお話だったかと思います。
ショートカットの可愛いヒロインを演じたシーズン・ヒューブリーは元カート・ラッセルの奥さんでして、その後はあまり活躍しなかったのですが、当ブログの記事「マッドマックス2」でご紹介したラッセルの主演作「ニューヨーク1997」(1981)にチョイ役で出演しておりました。
また、この時期たくさんの映画に出演していたハゲ頭の名脇役エド・ローターが、実に良い味を出しておりました。
エド・ローターの出演作では他にも、刑務所の囚人と看守がアメリカン・フットボールで対決する、バート・レイノルズ主演の「ロンゲスト・ヤード」(1974)が印象深いです。
次は韓国映画をひとつ・・・
韓国映画はあまり観たことが無いのですけど、たまたま観た「森浦(サンポ)への道」(1975)という作品が、私の心をとらえました。
刑務所を出所した男と工事現場労働者と店から脱走してきた若い酌婦の3人が、極寒の雪原を旅するロードムービーです。
とても良い映画だったという記憶があります。機会があれば、また観てみたい作品です。
韓国ドラマといえば、今から10年ほど前に日本でも大ヒットしたテレビドラマ「冬のソナタ」ですわな。
その「冬ソナ」の元ネタになったのかもしれない純愛映画の傑作が「心の旅路」(1942)です。
第一次世界大戦後、戦争の後遺症で記憶を失ったロナルド・コールマン演じる英国大尉は、病院を抜け出し町を彷徨っていたところ、踊り子のポーラと知り合う。
ポーラは大尉をスミシーと呼ぶことにする。そして、愛し合うようになった二人は結婚し、子供が生まれる。
ポーラとの幸せな結婚生活を送っていたスミシーだが、ある日、街中で転んだ時に記憶が戻り、逆に記憶喪失だった時期の記憶をすべて失ってしまう。記憶が戻ったスミシーは、ポーラのことを忘れ、実家へ戻る。そして家業を継いだスミシーは実業界で大成功する。
一方、スミシーを失ったポーラは、そのショックで病気になり、そのうえ子供まで病気で亡くしてしまう。
失意のどん底にあったポーラは、新聞記事でスミシーが実業界の大物になっている事実を知り、彼の秘書となる。
しかし、ポーラの事を一向に思い出さないスミシー。さぁ、二人は再び結ばれるのか?・・・というのが、大まかなストーリーです。
本作の最大の魅力は、ポーラを演じたグリア・ガースンの美しさです。
当ブログの記事「わが愛しの邦画大女優その1」でご紹介した山本富士子さん的な、クラシックだけど、気品あふれる、その神々しいまでの美しさにメロメロになります。
映画評論家の淀川長治さんがグリア・ガースンの大ファンだとおっしゃっておりました。関係ありませんけど私の母親も彼女の大ファンだと申しております。あはは(汗)・・・
劇中、グリアが舞台上で「She`s My Daisy」を歌うシーンなんかシビれますよ、素敵すぎて。
男優もそうですけど、グリアのような別格な存在感のある女優さんは、もう二度と現れないのでしょうね。
「ミニヴァー夫人」(1942)も良かった。
大好きです、グリア・ガースン。