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Channel: 行政書士ふじまるの趣味のページ
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素晴らしき角川映画

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 村上春樹さんのノーベル文学賞受賞は今年もダメでしたけど、テレビでは馴染みのカフェに集まった《ハルキスト》なる変な兄ちゃん姉ちゃんたちが落選の報にガッカリする様子を、さかんに流しておりました。
 何ですか、あれは? くだらんものを映すな。私はテレビ局にそう言いたい。
 そもそも村上春樹の小説が世界各国で愛読されているという事実が、私には信じられません。どこがいいの、あんな小説の? 私には精神の衰弱あるいは幼稚化としか感じられないのですけどね。
 
 声優の家弓家正さんがお亡くなりになりました。家弓さんと言えば宮崎駿監督の最高傑作「未来少年コナン」のレプカ局長。ピストル型の焼き鏝をコナンの眼前に突き出して「よく見ろ。熱いぞ」。キャー、しびれるお声。大好きな声優さんでした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 
 ラーメン店で口論になった他の客を踏み殺した体重120キロの巨漢の男。こいつは人を殺した後も平然とラーメンを食べ続け、駆けつけた警官に「メシを食ってる場合じゃないだろう」と一喝されると、「これが最後の晩餐なものですから」とぬかしたとか。
 このクズ野郎は自分を映画か何かの登場人物と勘違いしているのですかね? 現実に対する意識が非常に希薄なように思えるのですけど。現実には、このバカ一人のお陰で、こいつの親戚一同がどんな悲しい目に遭うことか。死刑でも刑が軽すぎますな、こういう不愉快極まる畜生は。
 
 さて、本日は懐かしい角川映画のお話をさせていただきます。
 ちょうど私が高校生の頃スタートした角川映画には、プロデューサーである角川書店社長・角川春樹氏の
 「洋画に負けない日本映画を作る!」
 「日本映画界に革命を起こす!」
 そういうパッションが満ち溢れていて、作品の出来はともかく、私なんぞはその心意気をたいへん愛しておりました。
 
 角川映画からテレビで大々的に映画のCMを流すようになったんですよね。それまではテレビで映画のCMなんか観たことがありませんでしたからね。「読んでから観るか、観てから読むか」などのキャッチフレーズが頻繁に登場するようになり、角川映画は日本の広告のスタイルも変えました。
 
 記念すべき角川映画第1作目は「犬神家の一族」(1976)でした。
 
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 この作品により日本中で横溝正史の一大ブームが起き、かく言う私も横溝先生の推理小説「八つ墓村」や「本陣殺人事件」等を夢中になって読みました。ホント面白かったです。
 
 「犬神家の一族」は亡くなった信州財閥界重鎮の遺産を巡るドロドロした肉親同士の争いを描いた物語で、そのおどろおどろしい雰囲気が観客を惹きつけました。
 監督は日本映画界の巨匠・市川崑。市川監督はお亡くなりになる2年前(2008年)に本作をリメイクなさいましたけど、それだけ思い入れのある作品だったのでしょうね、この「犬神家の一族」は。
 
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 事件の謎を解明する私立探偵・金田一耕助を演じたのは石坂浩二さん。少しとぼけたところもある知的な二枚目・石坂さんは、金田一耕助に適役でした。
 
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 金田一耕助が滞在するホテル(旅館?)の女中役の坂口良子さんが、とっても可愛く、そして演技上手だったのは、以前お話した通りです。
 
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 そして、本作のヒロインが、島田陽子さんです。
 
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 美しかったなぁ、当時の島田陽子さんは。(私が勝手に考えるところの)70年代3大美人女優のひとり島田陽子さん(ちなみに他の2人は松坂慶子さんと中野良子さんです)。この当時はテレビや映画に引っ張りだこでした。
 
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 「仮面ライダー」や中村雅俊さんと共演した「われら青春!」の時の島田陽子さんは、笑うとエクボが出来て、もうたまらないくらい可愛かったです。
 
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 着物姿もお似合いです。
 
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 映画では「黄金の犬」(1979)と同じ角川映画「白昼の死角」(1979)の時の島田陽子さんが最高にセクシーでした。映画そのものはどうでもいい作品でしたけど・・・ショーケンと共演したテレビドラマ「くるくるくるり」がまた観たいな。
 最近の落ちぶれた(失礼!)島田陽子さんを拝見するのはつらいです。
 大好きです、島田陽子さん!
 
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 また、大野雄二さんが作曲した本作のテーマ曲が、美しすぎる名曲なんですわ。大好きです、私はこのテーマ曲が。何度聴いてもうっとりします。
 ちなみにテレビ版では古谷一行さんが金田一耕助を演じていたのですけど、茶木みやこさんが歌うテレビ版の主題歌「まぼろしの人」もまた隠れた名曲です。ご存知ない方は一度ユーチューブで聴いてみてください。大野さんの映画版主題曲はもちろん素晴らしいですけど、茶木みやこさんの曲も不気味なムードが漂っていて素敵ですよ。
 
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 角川映画第2作目は、森村誠一原作「人間の証明」(1977)。
 これにより今度は森村誠一ブームが起きました。
 
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 まず、この「人間の証明」というタイトルがいいですよね、キャッチーで。同じ中身であっても、これがナントカ殺人事件とかいうタイトルだったら、こんなに人気は出なかったと思います。やっぱ作品のタイトルって大切ですね。
 
 本作ではニューヨークロケを敢行いたしました。
 日本人としては大柄な松田優作でも、外人さんと並ぶと細くて小柄に見えるものなんだなぁ、とそういう感想を抱いた記憶があります。
 
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 この作品の鍵となるのが、西条八十の「帽子」という詩です。
 
   母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?
   ええ、夏、碓井から霧積へ行く道で、
   谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ
 
 テレビCMでは松田優作がこの詩を朗読していました。
 また、この詩を基に作られ、出演者のひとりジョー山中さんが歌う「人間の証明のテーマ」は、私のカラオケの十八番でもある名曲です。
 
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 角川映画第3作目は、2作目と同じく森村誠一原作となる、「野性の証明」(1978)でした。
 
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 主演は高倉健さん。
 昨年、NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で再び注目された薬師丸ひろ子さんが、本作でデビューいたしました。
 
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 自衛隊の特殊部隊兵士(ちなみに、特殊部隊の訓練シーンでアメリカ人教官に扮していたのは、大人気テレビドラマ「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」でオスカー・ゴールドマン局長を演じたリチャード・アンダーソン)だった高倉健さんが、訓練中ある村の大量殺人事件に出くわし、その村でただひとり生き残った薬師丸ひろ子ちゃんを養女にして東北地方のある町で暮らしていたところ、自衛隊と癒着関係にあるその町の名士の悪行三昧が明るみに出てきて・・・というのがおおまかなストーリーです。
 
 見どころはアメリカでロケした戦闘シーン。設定上は自衛隊の国内演習場となっておりますけど、とても日本とは思えない風景の場所を本物の戦車が走り、ヘリコプターが飛び交います。
 健さんが空に向かって撃つシーンの機関銃も本物でしょう。
 
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 このように角川映画は、1作目2作目3作目と、どんどんスケールアップしてゆきました。
 
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 そして本作のヒロインが中野良子さん。島田陽子さんと並ぶ(私が勝手に考えるところの)70年代3大美人の一人(もう一人は松坂慶子さん)です。
 
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 健さんと中野良子さんは「君よ憤怒の河を渉れ」(1976)でも共演いたしました(良子さんの横にいるのは大滝秀治さんですね)。
 
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 ということで、ここで久しぶりに、私のブログではすっかりお馴染みの、中野良子さんオンステージを始めさせていただきます(苦笑)。
 良子さん、大好きですう!
 
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 うわ、何て可愛いんでしょう、中野良子さんは。
 
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 良子さんのキリッとした表情がたまりませんですう。
 
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 ウギャアアア、もうどうにでもしてちょうだい、中野良子さあああああん。
 
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 ・・・えー、話を元に戻しまして、その後も角川映画は前野曜子さんの記事でご紹介した松田優作主演の「蘇える金狼」(1979)や千葉真一さん主演の「戦国自衛隊」(1979)などの佳作を世に送り出しましたが、
 
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 角川映画らしい金のかかった大作と言えばこれ、「復活の日」(1980)です。
 
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 何と南極ロケを敢行したのですからすごいですよね。
 
 細菌兵器による人類の絶滅を描いた本作の原作者は、日本SF界の第一人者・小松左京です。小松先生原作の映画化作品としては、他に「日本沈没」(1973)や由美かおるさんのおっぱいが忘れられない「エスパイ」(1974)等があります。
 
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 あ、そうそう、三浦友和さんの無重力SEXで有名な「さよならジュピター」(1984)なるサイテー映画もありましたね。あはは(汗)・・・
 
 主演は草刈正雄さん。人気テレビドラマ「ライフルマン」のチャック・コナーズも出演していました。
 
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 ヒロインは、布施明さんの奥さんだった、オリビア・ハッセーでした。
 
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 日本映画界に革命を起こすべく奮闘した角川映画でしたが、80年代に入りますと薬師丸ひろ子さん主演の「セーラー服と機関銃」(1981)や
 
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 原田知世さん主演の「時をかける少女」(1983)が大ヒットしたことから
 
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 大作映画主義を捨て、薬師丸・原田によるアイドル映画路線にシフトします。こちらの方が儲かるのですから、しょうがありませんわな。
 確かに当時は薬師丸ひろ子ちゃんも
 
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 原田知世ちゃんも初々しくて可愛かったですけどね。
 
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 それから、この当時は石原真理子ちゃんが、日本でいちばん可愛い女の子だった時期もあったんですよ。今では、やたらに鼻の穴が大きい、気持ちの悪いおばさんですけど。
 たしか人気絶頂期には明石家さんまさんとも交際していたんですよね、彼女は。羨ましいぞ、さんま。
 
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 このように角川映画は途中から路線変更いたしまして、路線変更後の作品にはまったく興味がありませんけど、初期の角川映画作品のことは今でも愛しています。
 角川春樹、あんたはエラかった。
 私は角川春樹のパワーと情熱を尊敬します。

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